山岸靖司展「小樽ー重なる時と色ー」 小樽美術館

 12月17日(水)から市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで、「小樽ー重なる時と色ー」と題し、フォトグラファー・山岸靖司氏の個展が始まった。

 

 1961(昭和36)年深川に生れた同氏は、10代の頃から写真を始め、長く現像所で手焼きプリントの業務を行い、1989(昭和64)年にフォトグラファーとして独立。札幌を拠点に勢力的に個展を展開してきた。

 

 小樽ではハルカヤマ藝術祭に出品し、小樽市長橋の民家でスタジオ・ギャラリーづくりを始め、同館では初個展となる。

 会場には、市内の風景や建物・小樽運河など、大きなインクジェット用の和紙にプリントされたちょっと変わった作品が展示され、十数年前に撮影したものから最近撮影したものなど、小樽で撮影された約40点を展示。

 

 作品はどれもファインダーを覗かずにランダムにシャッターを押し、写真を組み合わせるなどのインスタレーションで発表している。

 

 同氏は、「ノーファインダーで、ブレボケ・多重・スローシャッターでずらし、多重露光を組み合わせた。リアルな世界と肉体を離れた意識の世界の狭間を表現している。物質というよりも物質になる前のエネルギーを表現。写す時もその場のエネルギーを拾い集めている」と語った。

 

 小樽ー重なる時と色ー山岸靖司展

 12月17日(水)~28日(日)9:30~17:00(最終日16:30) 12月22日(月)休館

 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料

 アーティストトーク 12月27日(土)14:00~15:00

 申込みは小樽美術館(0134‐34‐0035)へ。

 ◎市民ギャラリー〜小樽ー重なる時と色ー山岸靖司展(外部)