小樽ボルシチとミュージカルの宴 小樽劇団空色の列車

 小樽劇団「空色の列車」は、12月7日16時よりJ-DANCE~TAQMI~花園スタジオにて【小樽ボルシチとミュージカルの宴】をクリスマス企画として開催。高橋匠美代表が、自ら育てた赤ビーツで料理したボルシチを、劇団員約10名で堪能した。

(掲載文・写真提供:小樽劇団「空色の列車」)

 

 高橋代表は、今年4月から市内の庭にて家族と栽培を開始。小樽では難しいと言われていた赤ビーツの無農薬栽培に成功し、9月から数回にわたり収穫。

 何度もボルシチをはじめとする料理をつくり、ヘルシーで、なおかつ本場ロシアに近い味を研究してきた。

 

 第一部は、『一週間』と『カリンカ』のミュージカルに劇団員が挑戦。日本でもおなじみのロシア民謡『一週間』では、生活の中で人々が行き来する様子を楽しく表現した。世界的に有名な楽曲『カリンカ』は、自然の中で癒されるように柔らかい雰囲気と、リズミカルに盛り上がっていくメリハリのある演出で歌と踊りを披露した。

 

 第二部は、高橋代表が自ら小樽ボルシチを実演し、料理について解説した。鉄分や葉酸が豊富な赤ビーツは、健康に欠かせない料理として、近年日本でも注目されてきている。この日は、庭で収穫した無農薬セロリなどビタミンと繊維が豊富な健康的な具材を使い、赤ビーツ本来の素朴な味を引き立たせた。

 

 高橋代表は、「東ヨーロッパでも国境を越えて人々から愛されている平和の象徴のお料理。この季節になると、サンクトペテルブルグでも毎日食べたくなる懐かしい香りと味。今年は1年を通して、フィリピンや台湾に行く機会が多く、劇団員たちと食文化などを共有してきた。今後は小樽から発信して、様々な国との国際文化交流を広めていきたい。」と、期待を寄せている。

 第三部は、小樽ボルシチを囲んで、世界のお菓子ティータイム。

 ボルシチの味付けは、盛り付け後に参加者それぞれが好みに合うように個々で行い味わった。

 その後、高橋代表が先月訪れたマクタン島とセブ島、ボホール島、台湾で購入したドライフルーツやクッキーを食べ、最後はフィリピンのお茶で温まり宴は終了した。

 

 J-DANCE~TAQMI~のエクササイズとロシア語クラスで学ぶ菊池葉子さんは 「ボルシチの鮮やかな赤色が、心も体も温かくしてくれます。小樽産の赤ビーツは味がやさしい!初めてロシア語で歌って、小学生から70歳超えの劇団のダンス披露も特別なひとときでした。」と語った。

 

 12月22日にはJ-DANCE~TAQMI~のクリスマスイベントにて、赤ビーツの保存方法などを説明し、無農薬赤ビーツ茶とフィリピン産カカオのホットチョコレートを試飲する。

 2026(令和8)年は、小樽産赤ビーツを使った新メニューを発表予定。

 

小樽劇団【空色の列車】 – 高橋匠美 OFFICIAL WEBSITE