北海道ワインと北洋銀行小樽中央支店にゼロカーボン推進三ツ星認定

 小樽市(迫俊哉市長)は、おたるゼロカーボン推進事業者制度の最高評価・三ツ星認定に、北海道ワイン株式会社(朝里川温泉1・嶌村公宏代表取締役社長)と株式会社北洋銀行小樽中央支店(稲穂2・高原竜治支店長)を認定し、12月19日(金)10:00から市役所(花園2)2階市長応接室で認定式を実施した。

 

 小樽市は、2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ小樽市」を表明し、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進し、その一環として、環境配慮に積極的に取り組む事業者を認定する、おたるゼロカーボン推進事業者制度を実施している。

 

 迫市長は、「このゼロカーボン推進事業者認定制度が8月からスタート。この間、多くの市内事業者が参加したと聞き感謝している。その中でも北海道ワインさん・北洋銀行小樽中央支店さんには、再生可能エネルギーの導入・温室効果ガス排出量の見える化など先進的な取り組みを進め、この度三ツ星認定をさせていただいた。

 

 小樽市としても2050年までにゼロカーボンシティ小樽を目指し取り組む中で、本市のまちづくりに理解していただき感謝申し上げる。北海道ワインさんと北洋銀行小樽中央支店さんには、本市の先導役として正式に取り組み、これを契機に事業者の皆さんの機運の醸成に繋がればと思う」と挨拶した。

 北海道ワインは、1974(昭和49)年に創業し以降50年以上、北海道の冷涼な気候と豊かな大地に育まれる良質なブドウを使い、日本ワインのみを製造販売している。

 

 サステナブルな社会の実現に貢献することを目指し、北海道認定の赤ワイン「PIWIs Blend」を開発。病気に強いPIWI品種という特別なブドウを主体に醸造することで、栽培時に農薬使用量を削減し、環境に配慮したワイン造りに繋げ、醸造工程で太陽光発電設備と地中熱ヒートポンプを導入。CO2排出量の大幅な削減を実現している。

 

 ブドウの搾りかすなどは廃棄することなく、堆肥化や機能性素材へ100%再利用し、資源を循環させるゼロエミッションにも取り組んでいる。

 

 北洋銀行小樽中央支店は、1917(大正6)年に北海道無尽株式会社として小樽市で創業。1989(昭和64)年に普通銀行へ転換し、株式会社北洋銀行に変更。GHG排出量を2030年度実質ゼロの目標を掲げ、省エネルギー設備への更新やカーボン振り―電力・ガスの導入により、2024(令和6)年度は2013(平成25)年度比66.8%削減した。

 

 小樽市と脱炭素化社会の実現に向けた連携協定書を締結し、温室効果ガス排出量及び可視化・分析・削減にむけた取り組み、地球温暖化対策の普及啓発に取り組んでいる。

 

 嶌村社長は、「クールクライメントと言って、ワイン業界でキーワードとなっている冷涼な気候でのワイン造りがもてはやされる時代になっている。北海道が今後ともワイン産地として発展するために必要なこと。小樽市の三ツ星認定者が増えることを祈る」と述べた。

 

 高原支店長は、「地域全体の脱炭素の取り組みとして、企業や自治体との連携を図り、2024(令和6)年小樽市と連携協定を締結している。市内の事業者と脱炭素に向けた取り組みの支援として、小樽市と協力してセミナー等を開催している。小樽の豊かな環境保全、地域価値の向上にしっかりと取り組むために協力したい」と述べた。

 

 ◎小樽市〜おたるゼロカーボン推進事業者認定制度について(外部)

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