小樽市防災会議は、初の厳冬期における大規模地震及び津波浸水等の被害発生を想定した総合防災訓練を、1月14日(水)13:00~16:30まで、消防庁舎(花園2)6階講堂、勝内ふ頭、市民消防防災研修センター(天神)で実施した。
発災直後(フェーズ1)と発災後24時間経過以降(フェーズ2)に区分して行い、災害対策本部と実働訓練会場および避難所開設・運営訓練会場との情報伝達・共有・並びに対応要領を確認する訓練を行い、16機関202名が参加した。
この訓練は、2年前の1月1日に発生した能登半島地震の教訓と、昨年6月の北海道日本海沿岸の地震・津波被害想定の見直し、更に、昨年7月のカムチャツカ半島東方沖を震源とする地震に伴う津波警報などの発表への対応を踏まえて、小樽市の即応体制向上に資する訓練を行った。
2021(令和3)年からはじめ、大規模災害に対する各関係機関相互の協力体制の強化と防災技術の向上、市民の防災意識・知識を高めるために行い、地震津波と土砂災害を交互に実施し、今年で5回目となり、訓練を積み重ね、防災力向上の力に繋げようと開催を続けている。

総務部災害対策室、13:00、地震発生を伝える警報が鳴り響き、緊急地震速報がテレビから流れ、日本海西方沖で地震発生M7.8 後志北部は震度6強を発表。3分後には大津波警報が発令、最大波高さ10m。小樽市災害対策本部を設置し、避難指示を発令。
津波浸水推定区域の道道の通行止め、銭函市民センターの外壁崩壊など、状況の報告が続々と入った。
13:50より、地震発生から24時間以降経過したフェーズ2で、災害対策本部を開設した。
昨年のYouTubeをZOOMに変更し、他の施設や機関などをZOOMでつなび、限定公開及び一部リモート会議に参加した。
実働訓練会場の勝納ふ頭では、悪天候により小樽海上保安部と消防本部による海上漂流者の捜索・救助活動は中止に、船舶火災消火訓練を実施した。

実働訓練会場の市民消防防災研修センター(天神)では、避難所開設・運営訓練を実施し、陸上自衛隊第11特科隊によるドローンによる要救助者を捜索し発見、救助し搬送した。
NTT東日本による災害伝言ダイヤル用端末の開設を行い、使用方法の説明を受け体験した。
初参加の小樽市薬剤師会では、同研修センター会場前で、医薬品を積み込み、移動先で薬局の機能を提供する車両モバイルファーマシーを公開、北海道で唯一の動く薬局と言われる、ナカジマ薬局災害救援車を展示紹介した。
16:00より、災害対策本部にて、参加者(リエゾン)による意見交換会を開いた。
陸上自衛隊第11特科隊からは、「ドローンを使用したが、-30℃~-40℃に対応できるはずだったが、-10℃が限界だった。風も13mでもできるところ、8mでも厳しかったことが分かり、性能と実技との違いが分かり良かった。今後は、これらを考慮した上で行いたい。」と、述べた。

迫俊哉本部長(小樽市長)は、「同時に大量な情報が入ってくるため、その中で、どう情報を処理するかが大きな課題となる。これからは情報処理の問題に意識を置きながら訓練を進めたい。フェーズ2までの訓練を行い、厳寒期で避難所生活が長期化し、災害関連死の予防、避難所の環境保持が長期間求められる。実際には、それぐらいの覚悟をもって災害に臨まなけらばならないと感じたところ。
1つは、津波を伴う大規模地震が突然襲ってくる。対応する時間が短いため、迅速、的確な行動ができるよう防災関連のみなさんと災害に対する初動対応の流れをしっかりと備える必要がある。2つめは、厳冬期における、積雪関連の特性を踏まえ、市民への情報を適切に行えるように、伝達手段の実効性の維持向上させる必要がある。災害対策本部訓練は、今回5回目となるが、まだまだ充分とは認識していない。厳冬期の訓練は、今後、5年に1度定期的に実施しながら、市民のみなさんの安心安全を最大限確保できるように各種の防災施策を進めたい」と、講評を述べた。
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