令和7年度はつらつ講座「新ふるさと紀行」の第3期(全5回)が、
新ふるさと紀行は、小樽と中心とした自然、風土、 歴史や身近な話題など、 経験豊富な各講師がわかりやすく説明する貴重な講座となっている。

全5回のトップバッターは、「北前船で北上、オタルナイ上陸~ 鋸とダンスで150年の開拓史~」が開催された。
講師は、ダンスうんどう塾創設者で同塾本部代表、 北海道文教大学客員教授の小林英夫氏が務めた。
同氏は、小樽市に生れ、ダンス講師として知られているが、実は小林鋸店の5代目鋸職人としての顔を持つ。

北海道の開拓において、道を造り家を建て、何よりも開拓者にとって重要な役割を果たしたのは鋸や鍬や鑿(のみ)の道具。これらを大事して使い、今日の生活基盤を作り上げた。
鋸の主な使用目的は、住居の建設、薪割りに使い燃料の確保、家具や道具の自作、農地開拓する際に木などの伐採や除去するなどに使われた。
同氏は、鋸文化とダンスの共通点として、どちらも喜びの輪が広がった事と語り始めた。
同氏の祖先は、武士から刀鍛冶となり、明治7年、北前船で小樽へ移住し、鋸鍛冶場を作り、鋸製造、修理販売の仕事で各地を出歩く。金雲町の大火で有幌に転居し、鋸職員として小樽開拓、北海道開拓に励んだという。

北海道の鋸職人は、当時170軒もあったが、時代の変化と共に、仏具用の鋸やマトンを切る鋸もあった。
磯船を造る際、板の切り口に浸水を防ぐために毛羽立たせるように切る鋸などもあったなど、珍しい話も聞く事ができた。
同氏所蔵の大鋸など大小様々で両刃や片刃など、歴史を感じる鋸を、参加者は手にとって見る事ができ、貴重な時間を過ごした。

北海道鋸商工名鑑の本が見つかり、父幸夫氏は、北海道鋸商工連合会会長としての発刊の挨拶文が掲載され、職人の寄稿記事や建築に関する内容など、鋸をさらに知る貴重な1冊と注目されている。
同氏は、「小樽の鋸職人は、今、どうしているのか?鋸は身近にありながら、知る事ができない鋸の世界。いつか鋸博物館をつくりたい。もっと鋸を身近に、昔使った鋸を懐かしみ、若い頃を思い出して欲しい。」と、締めくくった。
次回、1月22日(木)は、「小樽住ノ江火の見櫓のお話」を、
同まもる会・早川陽子代表が講師を務める。
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