小樽港防波堤施設(北防波堤・島防波堤・南防波堤)が、2026(令和8)年1月15日(木)の官報告示により、国の重要文化財にしてされた事が正式に発表された。
2025(令和7)年10月24日(金)、国の文化審議会から文部科学大臣に対し、小樽港防波堤施設を重要文化財に指定するよう答申された。
同施設は、技術的に優秀で、100年を超えても荒波の衝撃に耐え続け歴史的価値が高い事などが評価された。
本市に所在する重要文化財(建造物)は、「旧日本郵船株式会社」、「旧手宮鉄道施設」、「旧三井銀行小樽支店」と合わせて4件となった。
北海道開発局の土木構造物では初めての指定で、全国でも4例目となる。
小樽港防波堤施設は、初代小樽築港事務所長の廣井勇による北防波堤(手宮寄り)が、11年にわたる工事の末に1908(明治41)年に完成、3代目所長の伊藤長右衛門により南防波堤(築港寄り)が大正前期に建築され、島防波堤と北防波堤延長部が1921(大正10)年に完成し、船舶の安全な入出港となり、地域経済の発展に寄与し、100年超えても港を守り続けている。

港湾工学の父と呼ばれた土木工学者の廣井勇が計画、設計し、火山灰を混入して強度を増したコンクリートを開発し、さらにコンクリートブロックを傾斜させて並べる独特な工法を採用した。
土木技術者の伊藤長右衛門が引継ぎ、コンクリートの巨大な箱(ケーソン)を用いて建設し、「ケーソン進水方式」を考案し、北防波堤の延伸、南防波堤の築造、島防波堤の建設を任された。
当時の最高水準の日本人技術者による土木構造物で、日本の港湾の発展を特徴づける重要な歴史的価値が高いと言える。
小樽港湾事務所・林誉命所長は、「この防波堤は、先人達の優れた技術と努力によって築かれた防波堤施設。それが、重要文化財として評価された事は、仕事を引き継ぐ我々にとっては誇りに思う。100年経っても現役の港湾施設として役割を保っている事は凄い事で、歴史的価値を我々も見守り、未来へと繋げていくことは重要な事。」と、指定を喜んだ。

なお、小樽市教育委員会と小樽港湾事務所の共催で、小樽市総合博物館(色内2)運河館第一展示室で、トピック展「小樽港防波堤施設ー港を築く、港を守る」が1月16日(金)~3月29日(日)まで開催されている。小樽港建設の歴史や技術者たちの功績を振り返る内容となっている。
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