小樽ゆかりの作家12名が集う「Waveウエーブ12人展」が、4月1日(水)~5日(日)まで市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリーで開催されている。

この展覧会は、毎年、この時期に開催され、2026(令和8)年は、新加入の長谷川裕恭氏を含む12名の作家がこの日のために準備した作品を、ひとり7mずつのスペースに作品とキャプションを添えて展示し、個展のような展覧会となり、来場者の目を楽しませている。
会場の中心部の空間を使った長谷川氏のインスタレーションをはじめ、油彩画、アクリル、日本画、銅板、ミクストメディアとバラエティに富んだ作品65点を一堂に展示している。

同会は、1988(昭和63)年に競作の場を願う13人の自由な個展の集合体として結成され、2005(平成17)年に新しい波を小樽から発信しようと、wave(ウエーブ)として活動を続け、2020(令和2)年と2021(令和3)年はコロナ禍で開催を断念したが、2022(令和4)年から再開し現在に至る。
八重樫眞一氏は、雨や水をテーマに追求した作品、高野理栄子氏は、版画「Ame」シリーズで、深山秀子氏は、街路樹を題材に、晩秋と霜月の3点をパステル画で、具象画かと思えば、同氏に見える樹木の表情を抽象画で描いている。

日本画では、4年ぶりの参加のさとう綾子氏は、画面いっぱい大輪の花や沢山の蝶などが描かれ、会場を華やかにした。日頃、花や蝶をテーマにした作品が多いという。
日本画指導者でもある岡恵子氏は、4点ずつ組みにして、花の一期一会の出会いを作品にした「作為無き一隅」と、雑草の必死さや美しさを愛おしく思い作品にした「地に咲く星々」を発表。

このほか、ミクストメディア作家3名は、個性溢れる作品を発表。江川光晴氏をはじめ、自分が過ごした子ども時代を表現した阿部典英氏、輝ける闇と題した2点をはじめ、彼方から、黄昏など坂東宏哉氏の世界が広がる。銅板作家の安田眞紀子氏は、風に髪をたなびかせた女性や佇む女性を銅板に描き、白根葵と3点を発表。

海外の風景を題材にした作品が多い中(100号サイズでは)、久しぶりに小樽を描いた福原幸喜氏は、旭展望台と毛無峠から見える小樽の風景をそれぞれ100号に、天狗山から見える景色を50号2枚合わせた小樽展望シリーズを発表し、「小樽のまちを頑張って克明に描いたので、会場で自分の家や知ってる建物なども探してみて下さい」と、来場を呼び掛けた。

羽山雅愉氏は、初めてのオイルパステルを使用して小樽運河を描いた6点を発表し、「メンバーも見られる作品も、新しい波のように発展して欲しい思いが込められていて、油彩、日本画、銅板など様々な画材を楽しむだけでも十分見応えがあり、個展の延長のような展覧会」と、話した。

Waveウエーブ12展 4月1日(水)~5日(日)10:00~17:00(最終日15:30)市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料
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