JICA海外協力隊の鈴木さんと佐藤さん 市長表敬訪問

 JICA海外協力隊の本年4月から東ティモールに派遣予定の鈴木美海さん(26)と、同隊員としてエクアドル共和国で2年間の活動を終えて帰国した佐藤剛さん(55)は、4月7日(火)15:00から市役所(花園2)2階市長応接室で、迫俊哉小樽市長を表敬訪問した。
 
 
 独立行政法人国際協力機構(JICA)は、派遣期間が1年以上の長期派遣は、毎年春と秋に募集している。今年度の道内からの参加者は、後志管内では小樽とニセコからの2名を含む13名がそれぞれの地で活動する予定だ。
 
 表敬訪問では、2年間の活動を終えて帰国した佐藤さんは、エクアドル共和国へ2024(令和6)年1月~2026(令和8)年1月まで、マナビ県ポルトビエホ市(人口20万人)のオハス・ハボンシージョ丘陵考古学博物館に海外協力隊初の学芸員として派遣された。
 
 
 佐藤さんの報告では、考古学博物館は歴史も長く世界レベルの研究をしていて、国立の博物館で職員はみな専門職でしっかりとした環境。学会でのオンライン発表や、現地で発掘調査(竪穴住居・祭祀など)、DNA分析サンプル採取や、遺跡の保護、博物館の展示設備の改善ではキャプションを読みやすく入れ替えたり、遺跡の中で工事があった場合に立ち会う行政的な仕事なども行い、レベルも高くお互いに貢献し合ったという。調査した遺跡は、日本でいうと古墳時代、奈良時代と同じ年代(マンテーニョ文化)。
 
 
 佐藤さんは、1月に帰国したばかりで、現在、公益財団法人北海道埋蔵文化財センター調査部に勤務し、5月から新冠町で日高道の延長に伴い、遺跡の調査をする予定だ。
 
 
 佐藤さんは、「日本に戻ってからは、学会や研究会での発表の依頼があり、エクアドルは日本に馴染みがない国だと思うので、海外の考古学の研修を紹介できればと思う。海外で得た知識や研究を国内で紹介したい。小樽と直接エクアドルとの関係はないが、北海道の先住民族のアイヌの文化や私達の文化の共生などに参考になるのでは」と、話した。
 
 
 
 鈴木さんは、東ティモールのアイナロ県マウベジのマウベジ地域病院(25床)に看護師として、2026(令和8)年4月~2028(令和10)年4月まで海外協力隊として派遣。同病院でのは派遣は初めての事。
 
 
 鈴木さんは、小樽市塩谷に生れ育ち、小樽桜陽高校卒業後、専門学校で正看護師の資格を得て、北海道大学病院に勤務した。最新医療の研究の場にいたが、自分がやりたかったのは、基礎的な貧困層など苦しんでいる人を自分の目で見たいと、中学生の頃から興味があったJICAに申し込み合格。これまでの2ヶ月間、ポルトガル語など語学を学んだ。
 
 
 派遣先では、業務改善、診療サービスの向上、感染予防などを業務としている。
海外協力隊で東ティモールへいくのは全国で9人、違う配属機関ではあるが北海道からは鈴木さんも含めて2人、4月14日(火)に出発して、首都で1か月間語学研修がある。
 
 鈴木さんは、「北海道から旅行でした出た事がなく、海外を見てみたいと思っていた。海外の病院を自分の目でみるのも楽しみで、標高1500mのところで海もあり、現地の文化を楽しみたい。帰国後は、教育の分野にも興味があり、小樽市にどこまで貢献できるか分からないが、教育現場で国際看護を教える場があればと思う」と、話した。
 
 
 迫市長は佐藤さんへ「協力隊であって自分のレベルアップにも繋げている。2年間お疲れ様でした」と労い、鈴木さんへは、「長いようで短いいろいろな事を吸収して、戻ってきたらその力になる事も。まずは、生活に慣れて下さい」と、激励した。