小樽市は、令和8年1月15日に小樽港防波堤施設(北防波堤・南防波堤・島防波堤)が重要文化財の指定を受け、その伝達式を、4月23日(木)10:00から市役所(花園2)2階市長応接室で開いた。

所有者の北海道開発局小樽開発建設部・山本清二部長、同部・早川篤次長、同局小樽港湾事務所・林誉命所長が出席した。
文部科学大臣に代わり、迫俊哉小樽市長より、山本部長へ「重要文化財指定書」を手渡した。

指定の経緯は、小樽港防波堤施設は、我が国初の本格的な港湾防波堤として建設され、港湾技術の発展に大きく寄与した極めて貴重な土木遺産であり、その歴史的・技術的価値が高く評価され、令和8年1月15日に重要文化財に指定され、北海道開発局の土木構造物としては初の指定となる。
北防波堤は明治41年、南防波堤は大正前期に竣工し、島防波堤と北防波堤延長部が大正9,10年に完成した。
コンクリートの巨塊を傾斜させて積む手法と巨大な鉄筋コンクリート造ケーソンによる安定性に優れた構造で、火山灰を配合して経済性と強度を両立した高度なコンクリート技術を用いている。

100年を超えても激波の衝撃に耐え続ける当時の最高水準の技術による土木構造物で、日本人技術者が調査から計画、設計、製作、施工まで全てを統括し、北海道開発の重要拠点である港湾都市小樽の発展を支え続け、近代港湾史上価値が高い。
迫市長は、「偉大な日本人技術者の廣井勇氏と伊藤長右衛門氏は、数多くの苦難を乗り越え、最新の技術、卓越した知識を屈指し、日本初の本格的な防波堤を完成させたことは、日本の港湾開発の基盤を築いた大きな功績。小学校の副読本に防波堤建設の目的や両氏をはじめとする技術者たちの功績を学ぶなどふるさと教育を推進し、郷土への誇りを伝えたい。小樽港が今後も防波堤施設に守られ、小樽発展の礎であり続ける事を心から祈念する」と、式辞を述べた。

山本部長は、「文化財として価値まで認めていただいた事は、私達にとって何よりも励みになる。今回の指定は名誉であるとともに、重要文化財を将来に引き継いでいくという責任の重さを感じている。関係機関や地域のみなさんとの連携をこれまで以上に大切に、港湾機能の維持と歴史的文化的価値の保存活用に誠意をもって取り組みたい」と、挨拶した。
今後は、防波堤見学会を開催し、北海道開発局小樽開発建設部 港湾業務艇ひまわりに乗船して防波堤を見学したり、小樽開発建設部小樽港湾事務所の中にあるおたるみなと資料館で、小樽港の防波堤に関する情報や資料の展示物をみて説明を聞くなどのイベントを企画して、PRを強化する予定だ。
重要文化財指定書は、同資料館に展示保管されている。
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