第58回小樽美術協会展 31名の持ち味を活かした45点

 小樽美術協会(野田恭吾事務局長)は、58回目となる作品展を、6月9日(火)より14日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)多目的・市民ギャラリーで開催している。
 
 小樽ゆかりの40代~90歳代の32名が会員で、遺作2名を含む31名の持ち味を活かした45点を展示している。
 
 水彩、油彩、版画、日本画、彫刻、インスタレーションが並び、市展、道展、各グループ展、絵画教室指導者の名を連ね、見応えのある作品展となっている。
 
 初日から心待ちにしていた市民らが訪れ、じっくりと観賞していた。
 
 
 彫刻家の鈴木吾郎氏は、2001年制作のテラコッタと、2026年制作の新作サウダーデの立体作品2点を出展し、会場の壁にはずらりの絵画が並ぶ中、同氏の立体作品は、会場の空間を支配しているかのような存在感を醸し出していた。
 
 同氏は、20年前に仕事に専念するために退会していたが、地元に住んでいる事もあり、今回久しぶりに復活し、「懐かしいメンバーの作品もあり、見応えのある作品展、ぜひ、この機会に御覧いただきたい」と、話した。
 
 
 市民ギャラリーは、比較的大きめの作品が展示され、野田事務局長は、断Wー1と断W-2(共にF100 号)を出展。
 野田事務局長は、「Wの文字で構成していて、数年前に国道を歩いている時にとある会社に通りかかり、その工場の中には何もなく、足元をみると割れた正方形のブロックタイルがあった。それが断の発想の根幹にあり、偶然の出会いだった」と、説明した。
 増子芳朗氏の「はざま」油彩180×130は、発泡スチロールを画材に削って階段を掘り色彩、木の枯れ枝はこてを焼いて表現したそうで、観る人にいろいろな創造力を与える作品だ。
 
 二俣榮氏は、小樽のまちを描いた2点を、谷口明志氏と上嶋秀俊氏は、インスタレーション作品を、それぞれの作家の持ち味が作品に活かされている。
 野田事務局長は、「どの美術団体も高齢化となり、会員減少が課題となるところだが、同会は微増。それぞれに年を重ね、自分の表現をこの作品展で発表。ぜひ、会場に足を運んでもらいたい。」と、来場を呼び掛けた。
 
第58回 小樽美術協会展
6月9日(火)~14日(日)10:00~17:00(最終日16:30)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー
入場無料