市立小樽美術館(色内1)1階中村善策記念ホールで、小樽を主題とした作品など130号の大作13点を展示する
札幌在住の画家・大嶋美樹絵展「此処は、其処です。 既視の街・小樽」が、7月4日(土)より始まる。
善策作品は小樽港(1963年)1点を展示中。
同氏は、北海道教育大学時代に後輩を誘って小樽を訪れ、札幌にはない独特な古い銀行などの建物がそのまま残っている光景に出会い、あわただしい札幌とは違って人の暮らしが小樽にはあり、小樽の地に深い思いを寄せた。

2002年以降から小樽を主題にした作品づくりを始めた。小樽へ行くと、古い町並みや路地を隈なく歩き、刻まれた時間や人々の気配を丹念に感じとりながら、現代の風景と重ね合わせ、記憶の層を可視化する独自の表現を追求した。
2002年「逢魔が刻・小樽Ⅰ」は、逢魔が刻とは、夕暮れ時の暗くなるちょっと前の時間帯のこと。
この絵の場所は、小樽の水天宮から港側に降りる通称外人坂と言われるところで、不思議な力で引き寄せられ、あちらこちらに物語の扉がひっそりと開いているのを感じ、小樽のロマンやノスタルジーが絵を描かせる原動力になったという。
小樽と鉄道で結ばれた日本遺産「炭鉄港」の構成都市・室蘭の工場が生き物に見え、これまで一度も見た事が無かったが、生れる前から知っていたかのような懐かしさを感じ、まさに既視(デジャヴ)。感動に突き動かされて描いた「既視の街・室蘭2004」や、好きな場所(小樽と室蘭)をひとつの画面に詰め込んだ「逢魔が刻 2006」は、水天宮の外人坂には、夕焼けをひきずりながら、室蘭の工場地帯が夜の世界に突入し、夜に咲く宵待ち草の花を咲かせた。

1981年から1997年二紀展連続入選するなど、数々の受賞を重ね、2021年に二紀展佐伯賞を受賞、2022年に二紀展会員推挙、現在、二紀会の会員
今回の企画展のタイトル「此処は、其処です。既視の街・小樽」については、「此処は近くにあるもので、自分が受け止めると同時に存在している事を表現し、其処とは、遠くにあるもので遥か彼方の時間で、小樽は古い時代を経てきた事を其処とし、手押しポンプも屋根の落ちた蔵も今はもうないが、かつて、それがあった場所に立つと、”此処は、其処です”と場所が物語る。既視の街・小樽とは、生まれる前から知っているような(既視=デジャヴの意)懐かしさを室蘭と小樽から感じタイトルにした」と、話した。

開催にあたり市民等へのメセージは、
「札幌の自宅で描いていた絵が、ようやく小樽の空気に触れられる事が、私としては、この上ない喜びである。私の絵を見て、長く住んでいる方は、これの絵はあそこだとか、想いをはせてもらいたい。小樽について語り合い、小樽のまちについて気持ちを話題にしてもらえたら嬉しい。
小樽を素材として、二都市のダブルイメージや、想いをこめて生まれてくる表現もみてもらいたい。
絵の横には作者の思いが書かれたキャプションも添えてある。中学生に向けた言葉ではあるが、鑑賞のひとつの形として受け止めてもらいたい」と、話した。
大嶋美樹絵展 此処は、其処です。 既視の街・小樽
7月4日(土)~9月23日(水)9:30~17:00(入館16:30)
市立小樽美術館(色内1)1階中村善策記念ホール
定休日:月曜日(7月20、9月21にを除く)7月21、22、8月12日
定休日:月曜日(7月20、9月21にを除く)7月21、22、8月12日
要観覧料



