中学生と地域住民が力を合わせて防災を学ぶ 朝里地区合同防災訓練に約150人 「地域を支える力」に

 朝里中学校学校運営協議会(CS)主催の「朝里地区合同防災訓練」が10月25日(日)、朝里中学校で行われ、地域住民や小・中学生、学校関係者など約150人が参加した。避難所運営体験や自衛隊による炊き出しなどを通して、災害時に必要となる判断力や協力することの大切さについて学んだ。(内容と写真:小樽市立朝里中学校提供)

 今回の訓練の中心となったのは、避難所運営を模擬体験する「Doはぐ」。地域住民と中学生が同じグループとなり、実際の学校の校舎配置などを踏まえながら、災害発生時の避難所運営について考えた。

 訓練では、次々と避難者が訪れる状況を想定し、それぞれの避難者をどこに案内するか、限られたスペースや物資をどのように活用するかなど、さまざまな課題が提示された。中には、避難者それぞれの事情を考慮しながら、公平性を保って対応しなければならない難しい場面もあった。参加者は、刻々と変化する状況に戸惑いながらも、班の仲間と意見を交わし、互いの考えを尊重しながら、一つ一つの課題に向き合っていた。

 単に正解を導き出すのではなく、誰を優先し、どのように判断することが多くの人の安心につながるのか。参加者が真剣に話し合う姿からは、避難所運営が決して簡単なものではなく、日頃からの備えや周囲との協力が欠かせないことが伝わってきた。

 参加した中学生からは、「ただ早い者勝ちにするのではなく、最も助けを必要とする人が来ることを考えて、対応を決めていくことが大切だと思った」との感想が寄せられた。災害時には、自分のことだけでなく、支援を必要とする人の立場に立って考え、行動することが重要であると実感した様子だった。

 一方、自衛隊による炊き出しでは、隊員らが午前5時から準備を開始。調理器具を丁寧に煮沸消毒するなど、衛生面にも十分に配慮しながら、手際よく調理を進めた。訓練の参加者にはカレーが振る舞われ、災害時における食事の提供や、支援活動を支える人々の働きについても知る機会となった。

 今回の訓練は、災害時に中学生が地域の一員として何ができるのかを考えるとともに、地域住民と中学生が顔を合わせ、共に学び、つながりを深める場にもなった。災害はいつ、どこで起こるか分からない。いざという時に支え合うためには、日頃から互いを知り、それぞれの立場でできることを考えておくことが欠かせない。

 朝里中学校では、「地域に支えられる学校から、地域を支える学校へ」を目指し、学校と地域が連携した取組を進めている。今回の訓練で得られた学びを今後の防災教育や地域との協働につなげ、子どもたちが地域を支える担い手として成長するとともに、地域全体で防災力を高めていくことが期待される。

◎小樽市立朝里中学校 

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