市立小樽美術館(色内1)では、1階多目的ギャラリーと市民ギャラリーで、それぞれ河合幹夫絵画展と小樽カメラクラブ第56回全紙写真作品展が、6月8日(日)まで開催されている。
画歴25年の河合幹夫さん(88)は、日本水彩画会会友・小樽市美術展覧会運営委員会会員・北海道美術協会会員。昨年も同じ会場で個展を開催し、「絵は想像しながら観る。お客さんが、会場で絵を色々と思案して観るから面白い。そんな謎が絵にはあり、多いほど良い絵になる」と話していた。
冬の間に描き上げたアクリル画・パステル画・水彩画のほぼ新作で、ほおずきの茎に針金を使った作品などSM~F60号の23点を展示。
会場正面に展示した一番大きなF60号作品「サンゴ草の秋」は、網走の湿原で秋になると赤くなるサンゴソウ(別名アッケシソウ)を描いたもので、太陽をどこに入れるか迷った思い出の作品。カムイ岬やシリパ岬・十勝岳など、様々なテーマで描いている。
河合幹夫絵画展 6月4日(水)~8日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー 入場無料
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同館多目的ギャラリーでは、仲良く・楽しくモットーに、写真を趣味とする仲間6名の31点を展示した、小樽カメラクラブ(瀧野邦保会長)の第56回全紙写真作品展が開催されている。作品はすべて全紙サイズにプリントしているところが特徴。
同会は毎月例会を開き、各自の作品を互選し、会員相互による勉強会を実施。写真家の石津氏による審査・講評を受け、写真技術の向上を目指している。今回も写真展会期中に石津氏を招き、研修室で写真を見てもらい審査を行う。
道展入選常連の宮尾一美さんは、道展や道社協小樽支部主催の支部展に入選した作品など6点を出展。旧北海製罐第3倉庫でランタンを飛ばした時の写真や、旧三井銀行小樽支店の芝生の提灯をズームして撮影すると密集して写る写真、青の運河に装飾された小樽運河を浅草橋から撮影。露光間ズーム撮影に挑戦して何枚も撮影した中から出展している。
森透さんは、朝里ダムを四季に同じ場所から撮影。季節毎の違いが一目で分かる。川原静雄さんは様々な雲にスポットを当てた作品。澤田博子さんはよさこい5点を出展。写真展初参加の新会員・新井田早希さんは、友人を撮影した4点を出展。
瀧野会長は、銀座でビルが写り込む様子を撮影したり、銀座を歩く人・足にスポットを当てるなど、瀧野ワールドが広がる。
撮影したいテーマがそれぞれにあり、スナップ・風景など多彩で個性あふれる作品が、迫力ある全紙サイズにプリントされ見応えのある写真展だ。
現在会員を募集中で、写真に興味がある人・初心者・ベテラン、どなたでも一緒に楽しみたい人を募っている。
連絡先:090‐9750‐8580 瀧野会長。
小樽カメラクラブ第56回全紙写真作品展 6月4日(水)~8日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料
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