2回目のPhoto de Paysage 写真展 組写真で発表

 写真を楽しむ目的として設立された写真クラブ・Photo de Paysage(フォト ドゥ ペイサージュ・沓間照男代表)の2回目の写真展が、6月25日(水)市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで始まった。

 2023(令和5)年にクラブの再構築とメンバーが入れ替わり、現在10名の写真を趣味とする仲間が集まり、月1度の定例会で作品発表と講評・写真に関する様々なテーマの勉強会を開き、季節毎に撮影会を行い活動を続けている。

 

 写真教室とは違い、写真を学ぶ場所を提供しているクラブで、出られる時に参加でき、日々の暮らしの中で撮影した写真を持参し、メンバー同士の写真を鑑賞することで目が肥えてくることも目的でもあり、自分が撮影したいものは何だろうと、歩きながら被写体を探すのも大事なことだという。

 今回の写真展には9名が参加し、自由なテーマでそれぞれが興味のある被写体を追いかけ、69点の自然写真をすべて組写真で発表しているのが、他の写真展とは違う特徴でもある。

 

 写歴7年の福島智徳さんは、8枚の写真を2組の組写真で発表。晴天の日に出かけた大通り4丁目の出入口と札幌駅前で偶然にも影に遭遇した写真、札幌駅前開発工事の道路脇の歩道と工事現場の間にある安全確保のための仮囲いに描かれた壁画が面白くて、けもの道と命名したその歩道を、通行人とのタイミングを狙って撮影した作品。

 

 福島さんは、「写真展は出来栄えよりも参加することに意義があり、自分の励みになる」と話していた。

 

 西川カヨさんは、山登りが大好きで3,000m級の29山を登った経験があり、中央アルプス木曾駒ケ岳や南アルプス悪沢岳・乗鞍岳などから、山ならではの景色を組写真に、自宅2階の窓から撮影した真っ赤な夕焼けの組写真。

 丸岡広美さんは、桜の名所で知られる天上寺をあえて紅葉の季節の組写真、小樽運河の大雪の後、水面に雪が積り蓮氷にようなものができた写真と、水面に映る第3号倉庫と寄り添うカモメ、猛吹雪の運河や運河から見えた朝陽のちょっと見られない運河の表情を集めた組写真を発表。

 

 初日から、写真愛好家や見学旅行中の小学生も大勢訪れ、観光名所ではない自然とタイミングが織りなす自然写真に見入っていた。

 

 沓間代表は、「他にはない全員が組写真で出展し、キャプションには、撮影した時の状況や心情も書かれていて、写真がより理解しやすい工夫もしている。ぜひ会場でご覧いただきたい」と来場を呼びかけた。

 

 Photo de Paysage 写真展

 6月25日(水)〜29日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)

 市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料

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