小樽港来航!帆船海王丸一般公開賑わう

 

 小樽港湾関連三賞受賞記念事業に関連し、小樽港第3号ふ頭14番に停泊した帆船海王丸の一般公開が、8月9日(土)10日(日)で開かれ大勢の帆船ファンで賑わった。

 公益財団法人海技教育財団所有の独立行政法人海技教育機構(JMETS・横浜市)が運航する練習船で、1989(平成元年)9月15日に就航。帆装形式は4本マストバーク型で全長110.09m・幅13.8m・総トン数2,556トン・主機ディーゼル2機・出力1,500馬力×2。帆走での平均速力6.0ノット・過去最大21.5ノット・機走での平均走力は12.0ノット・試運転最大では14.1ノット。帆は横帆18枚・縦帆18枚の合計36枚で約1,673畳。

 

 現在、宮古海上技術短期大学校専修科42名・清水海上技術短期大学校専修科14名・小樽海上技術短期大学校航海専科28名・職員乗組員43名の合計126名が乗船している。

 

 2013(平成25)年7月以来となる一般公開は、開始前から大勢の人が来場し、クルーズターミナル前で待機後、順番に乗船体験会場に進み高いマストを眺めていた。

 

 船乗りを目指す清水海上技術短期大学校実習生(2年)に、一番高いマストについて質問すると、「一番の上の帆はロイヤルマストで、その上にあるマスト灯が切れると交換する時にさらに上に上らなけらばならない」と話した。

 

 実習生が掛け声をかけ合いながらリズミカルにヤシの実を使った床磨き体験や、ロープワークを乗船客に伝授していた。ヤシの実はたわしのようで床磨きには最適だという。

 船尾にある帆走時に使用する手動の大舵輪の紹介や、船首部分に取り付けられている笛を奏でている女神像「紺青(こんじょう)」の妹という設定で、日本丸には「藍青(らんじょう)」が取り付けられているなどの説明があり、船のデッキを一周して乗船体験が終了した。

 

 静岡県から小樽の祖父母宅に遊びに来ていたえいと君(小4)は、「初めて乗船してすごく大きかった。また乗ってみたい」と話していた。

 国際インフォメーション前では、小樽海上技術短期大学校職員が、8月10日(日)海王丸で行う学校説明会の受付を開設し、別テントではポストカードや練習船カレーなどの海王丸グッズが販売されていた。

 

 海王丸は8月12日(火)14:00に出港するが、停泊中は夜間22:00までライトアップも行われている。

 

 ◎帆船「海王丸」が小樽港に来航!(外部)

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