今年6月に70周年の節目を迎えた一般社団法人小樽青年会議所(木村年宏理事長)では、第3号ふ頭に完成した観光船ターミナル(港町3)2階ホールと同ターミナル駐車場を会場として、戦後80年に併せ、8月29日(金)・30日(土)10:00~17:00に平和記念事業を開催。
戦争の記憶を風化させず、次世代への継承するため、若い世代に「自分ごと」として平和を考えてもらい、平和教育の多様なアプロ―チのひとつとして、体験型の学習機会を提供する。
余市町所蔵の第二次世界大戦時の様子や広島の原爆被害の写真など、B2サイズの特別パネル展「原爆と人間」(パネル35枚)を、同ターミナル2階で、余市町在住の店舗デザイナー坂本仁さんが製作した実物大模型「零式艦上戦闘機」と日本海軍戦闘機「震電」の2基の戦闘機のレプリカを、同ターミナル駐車場に展示。坂本さんコレクションの本物の零式艦上戦闘機のプロペラ2本(銃弾の痕跡)も見どころとなっている。
大戦中に使用されていた無線機や米軍が使っていた1940年代の走行可能のジープも展示した体験型アトラクションやターミナル内での映画上映会を開催。10:30は火垂るの墓、14:00ははだしのゲンを150インチのスクリーンで無料上映する。上映会参加者には、火垂るの墓に登場するサクマ式ドロップス(缶入り)300個を配布する予定。映画は各90分。
映画上映会は、事前予約フォーム(外部)で事前申込が必要。連絡先:080‐6072‐0577・メール 笠田。
木村理事長は、「子どもたちや親世代に、戦争を忘れないようにと青年会議所70周年と絡めた事業。誰かがやらなければならないこと。風化させないように取り組みたい」と話した。
記念事業総括の笠田健次朗さんは、「JCの理念でもある、同じ失敗を繰り返さないためには、しっかりと過去を学び歴史を風化させない」と強調した。