遠藤建築アトリエ 小樽観光船ターミナルにポールライト寄贈

 今年8月1日(金)に併用開始された小樽観光船ターミナル(港町4)2階にある一般開放されたテラスに、同ターミナル設計者である株式会社遠藤建築アトリエ(札幌市・遠藤謙一良代表取締役)からポールライト13本の寄贈があった。

 8月中旬頃に小樽港を見渡す眺望の同ターミナル2階のテラスに設置されたポールライトは、暗くなると自動点灯し21:30に消灯。観光都市小樽にとって新たな観光景観を創出する目的と、ふ頭のあかりとしてにぎわいを演出し、小樽港第3号ターミナル・第3号ふ頭に新たな景観が創出されている。

 

 9月24日(水)10:00から、遠藤代表取締役と社員が出席し、同ターミナル2階多目的ホールで篤志表彰式(小樽市表彰規則第2条第2号規定)を行い、迫市長から感謝の意を込めて表彰状が手渡された。

 

 寄贈者の同社は設計のほか建築工事においても施工管理に携わり、遠藤代表取締役は、小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観審議会の副会長を務め、同市のまちづくりに深く関わっている。

 

 遠藤代表取締役は、「石狩湾と天狗山を軸に、ホール屋根がカテナリー曲線を描き、石狩湾の未来を象徴するデザインで小樽港と新しい景観の象徴となる。入港する船や観光船から見える家型のデザインで、温かく来訪者を迎え入れるシンボルとなり、小樽の新たな景観スポットとなる。

 2階テラスは三方向に開け、小樽港の眺望に加え、日中は特徴的な屋根が光に反射し、夜間はライトアップにより周囲と一体となった新しい景観を演出する。テラスのいろいろな形での展開を楽しみにしている。

 

 大きなスケールで見ると港と会話できるストーリーに思いがある。小樽市が港を整備し大事にしていることで、訪れる人もがっかりせずに気持ち良くいろいろなところに点在して、泊まって楽しい町となればと思う。

(太陽と夜景写真:株式会社遠藤建築アトリエ提供)

 ライティングを提案したのは、夜の景観形成となり、光もいろいろと楽しめるので、寄与できればと思う。冬に会合などで使った場合、雪を照らし綺麗だと思う」と建物の特徴について説明し、今後を期待した。

 迫市長は、「灯りや光がこうこう輝く様子は観光資源のひとつとなり、一番良い場所から見える。ホールで、三賞記念式典や小樽青年会議所70周年・終戦80周年記念事業を行うなど、いろいろな形で市民も利用している。どの角度から見ても小樽の新しい顔となる」と述べた。

 

 太陽が建物の真正面に当たり垂直になる瞬間、海に光の道ができたり、夕暮れ時、建物のライトが海面に反射して見えるその時々の瞬間の光景が素晴らしく、朝日・日中の太陽・月なども珍しい光景を創出。小樽の新しい観光名所に注目が集まる。

 

 ◎株式会社遠藤建築アトリエ(外部)

 ◎関連記事