なえぼフェスタ 小樽市内外29名・223点展示

 長橋なえぼ公園(幸1)内にある森の自然館では、芸術の秋恒例の「なえぼフェスタ」をロングランで開催中で、同公園をこよなく愛する市内外29名の多彩な作品223点を展示し、訪れた人々の心を癒やしている。

 
 同館・山本謙也指導員が8年前に赴任してから、多くの人に同公園を訪れてほしいと写真展を企画。年々バージョンアップされ、2023(令和5)年から同フェスタとして開催されている。
 
 
 これまで公園内の写真に限定されていたが、今回は撮影場所の枠を小樽市内まで広げ、市内での花火の様子や夜の小樽運河など、よりバリエーションに富んだ見応えのある展示会となっている。
 
 出展者も13名と過去最多となり、シャッターチャンスを狙い通い詰めた力作がずらりと並び、公園内でこんなに珍しい動植物に遭遇できることを証明している。
 
 
 同公園に通い続け多くの作品を生み出し、そのノウハウを伝授していた大湯崇夫さんと薬師セツ子さんの懐かしい写真も展示されている。
 
 
 秋晴れで気温も高めとなった10月3日(金)、植物やキノコの細密画を出展した山田公子さんが北広島から訪れ、同公園内で偶然遭遇したまぼろしのキノコの「マクキヌガサダケ」の様子を細密画で出展したことなど、「春・夏・秋と季節毎に見られる植物を展示し、小樽と北広島に共通で見られるものもあるが、独特なものも多く、楽しませてもらっている」と話していた。
 
 山本指導員も、「大変珍しくキノコに詳しい人でも数年に1度見られるかどうかで、同公園内で見ることができる」と話し、細部まで描かれ色彩もあり、写真のようにリアルに描かれ神秘的な姿に見入ってしまう。
 
 このほか、日本画・木目込み人形・油彩・アクリル画・アートフラワー・手芸・絵手紙・盆栽なども展示され、フェスタを盛り上げている。
 
 また、会場では森のコンサートも開催され、多彩なメンバーが出演を予定。10月5日(日)は、ジン・ジーが昭和・平成のヒットソングをギターとヴォーカルで奏で、12日(日)はなえぼフェスタエンディングコンサート、19日(日)は森の自然館ラストコンサートを開催する。
 
 山本指導員は、「今回、なえぼ限定から小樽市内全域に撮影対象を広げて募集したところ、これまで以上に沢山の応募があった。写真から絵画・手芸、多くの方に出展していただいた。なかなか見られない写真も多い。無料で鑑賞でき、この機会を見逃すことなく、12日まで一度はお越しいただきたい」と来場を呼びかけている。
 
 なえぼフェスタ 9月13日(土)~10月12日(日)9:00~16:00
 なえぼ公園内森の自然館 入場無料 10月6日(月)休館