2025(令和7)年度小樽市文化祭「写真市展」が、10月16日(木)から市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで始まり、62点を展示している。

今年度は、自由をテーマにした1部に28名・108点、 ネイチャーをテーマにした2部に25名・89点の応募があり、ほぼ例年並みの作品が集まった。初のドローンでの作品もあった。
9月30日(火)に写真家の石津聡氏が審査員を務め、1部・市長賞に塚野良江さんの「 可愛い視線」、2部・市展賞に根本辰男さんの「捕(ほ)」 が選ばれ、入賞9点・入選55点を決定した。


塚野さんの作品は、「子どもひとりひとりの表情が素晴らしく、 何か見上げている表情が、題名通りすごくかわいい視線」 と評価。根本さんの作品は、「 蓮の蕾のグラデーションが素晴らしく、 ハチとトンボがタイミング良く止まっている」と高く評価した。
小樽写真市展運営委員会・川原静雄委員長が初日の当番を務め、写真好きや受賞者が、様々な作品が展示された会場を訪れ、足を止めて見入っていた。

川原委員長は、「 どの作品もレベルが高い印象で、 審査員の先生の選考を見ていても上位の決定に時間がかかった。 それぞれに好きな物や場所を撮影し、 市内外からの応募もあり、常連さんはもちろん新しく応募者もいた。
スナップ・風景・イベントなど多彩な作品が集まり、 瞬間を捉えた素晴らしい写真を、ぜひ会場でご覧いただきたい」と来場を呼びかけた。
受賞常連でネイチャーの部で準特選文団協賞の宮尾一美さんの作品「 かくれんぼ」は、自宅の庭でススキの葉に蜘蛛が止まり、 裏側から撮影すると緑の葉に黒いシルエットがくっきり映るタイ ミングを捉えた。 葉の横から蜘蛛の足が少しはみ出しているのも計算済み。
宮尾さんは、「マクロレンズで自宅庭で撮影。 コントラストを上げて、影がはっきり見えるように補正した。 良い写真が撮れると嬉しい」と話していた。
表彰式は10月19日(日)15:00から同館1階研修室で行われる。
第1部 市長賞 塚野良江
教育長賞 田中 忍
美術館長賞 丸岡広美
朝日新聞社賞 迫 俊哉
北海道新聞社賞 紅露雅之
第2部 市展賞 根本辰男
ユネスコ賞 塚野良江
文団協賞 宮尾一美
読売新聞社賞 茅根君子
令和7年度小樽市文化祭「写真市展」
10月16日(木)~19日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー 入場無料
◎関連記事