2025(令和7)年度小樽市文化祭「盆栽展」が、10月17日(金)から市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで始まった。
小樽盆栽会(毛利昇代表)会員や体験教室の小学生から83歳までの生徒18名・9点を一堂に展示。今回は棚飾りをいつもより増やし4点展示し、同会独自の賞も贈られている。

盆栽は、鉢の中に自然の風景を切り取り表現し楽しむ芸術で、一芸ありと言われるように、それぞれが盆栽を育てる上で、理想の葉にするまで何度も切るなど苦難を乗り越え、ここだけの特徴が出せると高く評価される。
入会して4年目の鹿内美雪さんは小品盆栽を棚飾りにして出展。蝦夷松・黒松・岩鶴梅もどき・白紫檀・早乙女サツキを棚に飾り、大文字草と宮様楓を添えバランス良く展示している。白紫檀が初めて実を付けたそうで、盆栽が愛おしく水やりも孫と一緒に行い、楽しみながら世話をしていて、盆栽仲間には、5年後の盆栽の姿を想像して何年も続けている人が多いという。

間瀬柚子さんも棚飾りを出展し、日頃の努力が見込まれ盆栽努力賞を受賞した。
長年盆栽に親しむ前田孝志さんは3点を出展。中でも樹齢40年以上の花梨は、大きな実をつけ、葉も紅葉し秋らしく実物盆栽賞を受賞し、「大きな果実が深まり実りの秋を感じさせる。花梨は実をつけるのがとても難しい盆栽」と評価された。

このほか、10日前から葉が色づいた楓と雪の下と真柏を、皐の盆栽から手作りして卓に載せて出展。真柏を載せた卓も引き立て役をしている。
会場で目を引く蝦夷松の寄せ植えは毛利代表の作品で、九州産の天然石の鉢に蝦夷松が寄せ植えられ、崖の渕に転げ落ちそうな蝦夷松林の光景を想像させる。石の鉢は、土と木の栄養が染みこみ植え替えの必要がないそうだ。キノコも生え終わっていた。

毛利代表は、「盆栽展はこの3日間だけの展示。ぜひ会場でご覧いただき、興味のある方は盆栽作り体験教室に入会してもらいたい」と来場を呼びけかた。
小樽市小樽市文化祭盆栽展 10月17日(木)~19日(日)9:00~17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料

令和8年度盆栽作り体験教室 小樽市公会堂2号室
応募期間盆栽展開催中 募集人数5名
2026(令和8)年4月~10月の日曜日・7回
午前の部9:30~12:30・午後の部13:00~15:30
2026(令和8)年4月~10月の日曜日・7回
午前の部9:30~12:30・午後の部13:00~15:30
受講料7回5,000円(教材費有料・盆栽の素材3鉢5,000円)
問合せ:080‐1971‐3933小樽盆栽会事務局
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