小樽こどもの詩(ポエム)コンクールの入賞作品が決定し、10月18日(土)15:00から小樽経済センター(稲穂2)7階大ホールで表彰式が開催された。
豊かな思考と表現力・想像力を育むために開催され、表彰式には、受賞者をはじめ、迫俊哉市長、中島正人教育長、アーサー・ビナード審査委員長、各学校長や教員、保護者らが出席した。
第11回目の今回は、市内17の小学校と12の中学校から応募総数4,504点の応募があり、新芽賞(旧工藤直子生)の最優秀賞には、山の手小学校2年・石井彩月さん「そらとびたいな」が、特別賞には、長橋小学校5年・小林恭輔さんの「初めての散歩」が選ばれた。
このほか、小学校低学年・中学年・高学年・中学生の4つの部門の中から、金賞・銀賞・銅賞1点ずつと優良賞5点ずつが選ばれ、ビナード審査委員長らがプレゼンターとなり、金銀銅賞には賞状とトロフィー、優良賞には賞状を贈呈し、入賞者全員に記念詩集と、詩人で童話作家の工藤直子さんから「のはらうたカレンダー」が贈られた。
迫市長は、「自分の考えを伝えることはとても大事。もっと言葉に関心を持ってもらい、これからも詩を通じて豊かな感性を育んでもらいたい」と挨拶した。
ビナード審査委員長は、アメリカ合衆国ミシガン州生まれの詩人・俳人・翻訳家で、1990(平成2)年6月に来日し広島市在住。絵本や詩集を発表しラジオパーソナリティなど活動の場を広げている。
同審査委員長の総評では、「このコンクールは詩の楽しさを味わうために、または詩の苦しさを味わうためにもある。書くことには苦しさがある。自分も書く時はいつも苦しいから、苦しんでできたものが伝わるとすごく嬉しいので、書くことの苦しさは大切で、心に響く心に残る詩を書いてもらいたい」と述べた。
最優秀賞の「そらをとびたいな」については、「空を飛びたい詩は沢山あるが、羽を売ってる店はない?のところが珍しい」と評価した。
特別賞の「初めての散歩」については、「初めて散歩した感覚を淡々と書いている。初めての刺激を読者と共有できると良い」とした。
作品の中で一番心に残る詩は、中学生の部で銅賞受賞した髙城琴羽さんの「星月夜」で、「丁寧に書かれていて、月が出ていない夜空に星が綺麗で、空と地上の出来事を淡々と書いていてとても面白い。何度も書かれている“いつのまにか”がキーワードになる」と話した。
初めてポエムコンクールに応募した髙橋紬さんの作品「おとまりかい」は、小学生低学年の部で優良賞を受賞。夏休みに参加したおとまり会のことを、学校で詩に書き応募。「受賞できてうれしい」と話していた。
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