小樽市立看護学院1年生30名 決意の戴帽式

 

 

 小樽市立高等看護学院(緑3・馬渕正二学院長)では、11月7日(金)10:30から、4月に入学した1年生30名の第58回戴帽式を体育館で行った。

 毎年この時期に戴帽式が行われ、その後、12月15日(月)~25日(木)で初めての実習が、小樽市立病院(若松1)で実施される。

 

 緊張した面持ちで入場した戴帽生を、馬渕学院長をはじめ学校関係者と来賓、保護者と在校生が見守り、看護師への第一歩に決意を新たにした。

 

 馬渕学院長はフローレンス・ナイチンゲールの功績に触れ、「今までの教室で学んだ知識が、どのように臨床で活かされるか体験していただき、さらに強くしてもらいたい。良い看護を求め、自ら学び共に成長してもらいたい」とエールを贈った。

 

 名前が呼ばれると1人ずつ登壇し、女性はナースキャップを、男性は胸にエンブレムを、佐藤節子副学長と小松未緒担任から付けてもらった。

 

 在校生を代表して3年の柳田真凛さんが、「看護師の情報だけで判断せず、しっかり見て関わることが大切だと実感した。患者さん・看護師・指導者など、初めて出会う人々から沢山の学びを得ることができると思う。キャンドルの灯のように苦悩を抱える患者さんの希望の光となり、温かい心で寄り添える看護ができるよう、これからの経験が充実したものとなることを願う」と祝いの言葉を述べた。

 

 1人ずつキャンドルに火を灯して並び、幻想的な光景の中、ナイチンゲール誓詞を声を合わせて唱え、キャンドルサービスが行われた。生演奏のピアノで学院歌を斉唱し、戴帽生は退場し閉式。

 

 ナースキャップを付けた内ケ崎結菜さん(18)は、「緊張した。実習が始まり、看護学生として看護師の道へ向かっている自覚が持てた。患者さんひとりにとりの性格や個性に合わせた看護実習をしたい。患者さんはどんな人なのかを考えて、向き合える看護師になりたい」と話した。

 

 池田聖菜さん(19)は、「実習への実感がなかったが、ナースキャップを付けてもらい実感が沸き、これまで得た知識や情報を実践できるよう頑張りたい。患者さんや家族のことだけではなく、表情や生活を見て、安心して過ごしてもらえるような環境を作れる看護師になりたい」と話した。

 

 ◎小樽市立高等看護学院(外部)

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