11月29日(土)・30日(日)に市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー1で、北海道小樽未来創造高等学校建設システム科と北海道職業能力開発大学校建築科・建築施工システム技術科の学生が、第1回小樽建築学生作品展を合同で開催した。
建築を学ぶ両校が連携し小樽での建築教育を盛り上げようと初企画した。
同高の卒業製作で手掛けた北海道主催高校生デザインコンクールで入選した作品3点と、小樽建築士事務所協会主催の高校生建築デザインコンクールで最優秀作品など上位入賞作品8点を展示。設計主旨に沿って設計され、模型写真も掲載している。
同大は、建築科に入学してすぐに取り組む5mキューブ作品23点をはじめ、在校生が製作した図面・模型・CGなど11点を展示。
同大4年の在家優輝さんが2年の時に制作した2023(令和5)年度総合制作実習「北運河に建つ歴史的建造物のリノベーション計画 ザ・ウォール」は、小樽の歴史的建造物を現地調査し、壁のような旧北海製罐第3号倉庫に目を付け、その一角をリノベーションで同倉庫をホテルに、さらに3つの建物を増やし、第2ホテルへは運河からのみ行くことができるようにし小樽運河の活性化を図った。銭湯と飲食施設を周辺に建て200分の1に、同倉庫のホテル部分は100分の1の模型にもした。
小樽出身で同校卒業生で同大4年の岡本和土さんも、2023(令和5)年度総合制作実習の作品「小樽築港地区に計画する商業施設 Connection Piece-灯屋(とうや)-」を、400分の1の模型とともに展示。
歴史ある町小樽の活性化に繋げたいと、ウイングベイ小樽の集客に観点を置き、築港の小樽を代表する商業施設をもう少し良いものにしたいと、小樽と札幌を繋ぐ架け橋となる要素を持った建物を発想。「繋ぐ」をコンセプトに、活性化には人との交流が必要で建築に置き換えて考え、一体感が生まれる新たなシンボルの創出を期待したという。

先輩の岡本さんから説明を聞いた同高3年の落合さんは、「職能大と一緒に展示することは、高校生から見た大学生の考え方やデザイン性の幅広さを学んだ。模型も大きくて、実際にこうなる予想と迫力を感じられて良かった」と話した。



