「小樽ー重なる時と色ー」と題し、フォトグラファー山岸靖司氏が小樽で撮影した40点を展示した作品展が、12月17日(水)から28日(日)まで市立小樽美術館(色内1)で開催された。
会場には大きな和紙を天井から吊るし、ファインダーを覗かずにランダムにシャッターを押して撮影された写真をインスタレーションで展示。
27日(土)にはアーティストトークが開催され、同氏の芸術に関心を寄せる市内外から70名が参加。
同氏の「意識、物質や色や音、すべては周波数であり、エネルギーを持っている」という考えの下、作品に至る意識の使い方を交えて、1998(平成10)年初個展作品をはじめ、集大成となる2024(令和6)年札幌ギャラリー門馬での「世界と私のおいかけっこ、私はあなた、あたなは私かもしれない」や、東川町での「東川風色」の作品をはじめ、道内外各地で精力的に開催した個展や二人展、グループ展での作品を紹介した。
展示作品中に100本の画像を糸状に引き伸ばして集め、彩度を高くして絵のように合成した写真や、死んだ魂の行方など、現実化する前の素粒子などを表現。
中学校2年の時に、実家の押し入れにカメラを見つけたのが始まりで、20歳の頃、写真だけでは表現しきれず、絵画や粘土でも表現を始めた。35歳でギャラリーユリイカで初個展「ー闇よりー」での作品ではデッサンも紹介した。
20代前半では宇宙を意識した本を読み、宇宙の仕組みについて理解した。展示にも凝り、いろいろと試作を重ね、粘土の立体作品も手掛けたり、ふるさとをテーマにした作品展では、ボケやブレは記憶の思い出と結びつく手法で、この頃に作家名も変更したという。
同氏は、「意識の使い方の周波数が自分の中にはあり、このような意識の使い方で現実を変えることもできることを伝えたい。健康面や生き方にも応用できる。言葉や視点を変えることでプラスになる」と話した。
参加した女性は、「写真というよりも芸術。前向きにマイナス思考はいけないこと」と話した。



