2月2日アナタニサマの日”Happy Anatanisama’s Day‷裏小樽モンパルナス

 2月2日のアナタニサマの日にちなみ、アナタニサマを祝う1日限りのイベント”Happy Anatanisama’s Day”が、裏小樽モンパルナスで、同日12:00~20:00まで開催された。
 
 アナタニサマの日のちなんだ2月開催イベントは、今回で3回目となり、札幌の美術ユニット・ReguReguさんの目撃証言をもとに制作した14体のアナタニサマ人形が1年4か月ぶりに一堂に会した。
 
 会場は、アナタニサマに遭遇した人達が続出した今から100年前に建てられた裏小樽モンパルナスの1階のイベント会場と2階の民泊も活用して、アナタニサマが自然と溶け合う昭和のレトロ漂う室内に12体・屋外に2体が配置され、 裏小樽モンパルナス代表の平山三起子さんと眞柄利香さんの有志がこの日のために準備し来場者を出迎え、アナタニサマファンにとっては嬉しい企画だ。
 
 建物玄関の外からはじまり、カウンターやピアノ前にも展示され、民泊内ではユニットバス、本棚、2階の窓の外にもアナタニサマを配置した。ソファに腰掛けたアナタニサマと一緒に記念撮影できるコーナーも設けた。
 
 人形の他、3年前に開催された今は無き運河プラザ中庭で行われた猛吹雪の中での雪まみれのアナタニサマの思い出写真や、2025年版かレンダーに使用した写真をレトロ風に加工したものや、カレンダー未使用のポートレート風写真、別アングルなど、眞柄さんの選りすぐりのアナタニサマを写真からも楽しむ事ができる。
 
 ReguReguの小磯卓也さんが書いたアナタニサマの原作も紹介され、会場のBGMも小磯さんの妻のカヨさんが制作した曲で、レトロな会場をさらにアナタニサマの世界に誘った。
 
 小樽に昔から伝わる文学の妖精・アナタニサマは、毛むくじゃらで真冬の極寒の夜に現れると言われ、「アナタニ」と一冊の本を差し出され、受け取ってページを開いたら最後、読むのが止まらなくなりその場で凍死してしまう。

 身を守るための呪文として、「ヨミマシタ、ヨミマシタ、モウヨミマシタ」と唱えると、妖精は本とともに消え去るが、死なずに助かった人は、生涯、嘘をついたことを後悔し、永遠に失われたその本の幻を追い求め、文学の果てしない魅力に取りつかれることとなるという伝説。

 いつしか小樽では、2月2日に大切な人に本を贈ると、その人はアナタニサマから守られるという風説が広まったという。

 イベントに関連して、アナタニサマになって読んで欲しい本を差し出している写真と本への思いを投稿するアナタニサマごっこも開催された。

 紹介した本は、市立小樽図書館の協力により2026年夏休みおすすめ図書として写真とコメントを展示し貸出す予定。

  さらに、裏小樽モンパルナスの喫茶スペースで、Bar琥珀さんによるアナタニサマカフェを11:00~20:00まで開店。森をイメージした店内に、ReguReguさんの雰囲気を守りながらメニューを考えたという、米粉ホットサンド、フルーツ甘酒、会場で炒るホットコーヒーなどが販売された。

 また、アナタニサマなりきりセット(着物羽織り、毛物帽子、ストールなど)を無料で貸し出し、撮影可能で、アナタニサマになり切れる貴重な体験を楽しんでいた。

 平山代表は、「アナタニサマの目撃証言も古く、同じ時代の裏小樽モンパルナスの建物もみなさんに見てもらいたい。民泊の古い建物の雰囲気、階段のきしみや寒さも含めて、当時の暮らしを楽しんでもらえらばと思う」と、話した。

 来場者の男性は、「自称小樽のアナタニサマ。本が好きで、独特の世界観がお気に入り」と、話し、市内在住の女性2人は、「アナタニサマに会えて良かった。今回の展示は、生活の中にアナタニサマがいる感じが良かった。吹雪の日、人影がみんなアナタニサマに見えてしまう」と、話し、アナタニサマファンが続々訪れていた。

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