モノクロ写真に記憶で彩りを 博物館運河館エントランス展

 小樽市総合博物館運河館(色内2)は、エントランス展「モノクロ写真に記憶で彩りを」を、3月31日(火)まで開催している。

 
 この企画は、同館・蝉塚咲衣学芸員が担当し、札幌出身で写真家の兵庫勝人氏(1942~2004)のコレクションの中から小樽のまちなみを撮影した昭和50年代の写真と、北海学園大学の博物館実習生が撮影した2022年から2025年の写真と、2024年に立命館大学の共同調査で撮影した写真の中から比較できる写真を12組展示している。
 
 写真への想い出を会場の付箋に書き入れて貼ってもらうか、または、インターネットからも送信できる参加型の展示を初開催している。
 
 
 この企画は、昨年1月に本館回廊で開催した「昭和の写真から今を見つける」でも、兵庫氏の昭和50年代の写真と学生らが撮影した同一構図写真18組を展示したところ好評だったこともあり、今回は、さらに、写真を見た市民などから、その想いや場所の想い出などを集めてみようと試みた。
 
 
 同氏が残した写真は、今から50年前の写真とあって場所が不明の写真も多く、その中から4点を展示して、「ここドコ?ひょうごさん?」と題して、正しい場所や関連した想い出などを募ったところ、2週間ほどで場所が特定でき、人々の関心が意外に高かった事が判明し、現在、写真の場所が判明していない第2弾目を開催中で、ネットからも情報提供できる。稲穂地区の石臼のある風景や富岡地区の共同炊事場など。
 
 自分だけの記憶よりも、他の人の記憶を会場の付箋でみたり、新たな魅力や知らなかった町の歴史に気付いたり、想い出などがさらに膨らむ効果も期待している。
 
 また、当時の小樽を知らない世代や若い人でも、今と50年前の写真を並べる事で変化が実感でき、小樽のまちをどうしたいか考えるきっかけにもなればとのこと。
 
 1月12日(月・祝)の開催からこれまで、付箋、インターネットから合わせて80件の想い出話や写真の場所などの情報提供が届き、外国人観光客からもいろいろな感想なども届いている。
 
 
 蝉塚学芸員は、「今回展示の写真を通じて、昔の小樽の想い出を語り合ったり、他の方の想い出をみて、小樽の新しい魅力を知ってもらうきっかけになればと思う。無料のエントランスで開催しているので気軽にいらしてください」と、来場を呼び掛けた。
 
   さらなる続編を、来年度に同館本館で予定しているという。