小樽サンモール一番街商店街振興組合(三ツ野篤久理事長)小樽ストリートピアノ実行委員会(荒澤之博事務局長)は、東日本大震災が発生した3月11日に合わせ、サンモール一番街に設置のストリートピアノを囲み、追悼式が開催された。
この取組は、2011(平成23)年3月12日、鹿児島市では九州新幹線全線開通を祝うセレモニーのためにストリートピアノでのイベントを企画していたが、前日に大地震が発生し実施できなくなっていた。
2012(平成24)年に鹿児島県霧島市と鹿屋市にストリートピアノが設置され、鹿児島市の3ヵ所で被災地にストリートピアノを届ける募金を呼びかける追悼セレモニー「祈りのハーモニー」が開催された。
小樽でも2015(平成27)年8月にストリートピアノを設置し、第5回目の2016(平成28)年3月からこのイベントに参加し、被災地の事をけっして忘れないために、発生時刻に黙祷を捧げている。今年は、15年の節目となり11道県・24会場で同時開催された。

三ツ野理事長は、「まだまだ心の傷が癒やされていない沢山の方がいらっしゃる。福島県では、15年たっても原発事故の影響で2万人の方が地元に戻れないと聞いている。日本という自然災害が多い国に住んでいる我々は、準備、訓練など心を引き締めて、災害の少ない小樽に住んでいる事に感謝しつつ、あの日の事を思い出して黙祷とストリートピアノに合わせて歌を捧げたい」と、挨拶した。
引き続き、ストリートピアノを演奏するために現地に何度も出向いて被災者の生の声に耳を傾けている市内在住のピアニスト・三浦明子さんは、「震災からは15年が過ぎたが、区切りではない。被災地の現状を知らないと演奏に気持ちを込められないと思い、被災地に出向き演奏会を開いた。その活動も10年が経ち、小樽のみなさんに支えていただきながら旅するピアノプロジェクトfrom小樽という団体を結成し活動をしている。被災地のみなさんが一番思っている事は、年月が経っても忘れないで欲しいとのこと。私のピアノとみなさんの心のこもった歌声をぜひ、東北のみなさんに聞かせてもらいたい」と、述べた。

会場に集まった人々は、東の方向を向いて、 14:46に荒澤事務局長の合図で、一斉に黙祷を捧げた。その後、三浦さんの伴奏で、「ふるさと」と「花は咲く」を、被災地へ届くよう祈りを込めて歌った。
小樽在住の演劇家・吉川勝彦さん(81)は、「地震発生後の3年と8年後に東日本大震災を題材にした演劇をしているので、今日の日はとても感慨深い思い。ニュースを見る度に津波の音に恐怖を感じる。5年後の20年にも公演を予定していて、これからも語り継がなければならない」と、強い意思を示していた。

なお、旅するピアノプロジェクトfrom小樽 東北コンサート2025小樽報告会が、3月28日(土)18:30から小樽芸術村 旧三井銀行小樽支店で予定している。
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