NPO法人 OTARU CREATIVE PLUSが主催する「OTARU TRACE&RECORD―表現活動による記録と実験」が、3月14日(土)12:00~19:00まで、 重要文化財旧日本郵船株式会社小樽支店を会場に、アートや音、パフォーマンスなど、CAFEなども出店し、いまという時間を記録していく実験が行われ、来場者は、これまでにない不思議な時間を共有した。

1906(明治39)年に竣工した近代ヨーロッパ復興様式の石造り2階建ての同建造物の重厚な金庫室・会議室、貴賓室、食堂室、廊下などを開放し、6名のアーティストのオリジナル作品と、営業室から3名のDJがひとりずつ奏でる音のアートに包まれ、17:00からは、田仲ハル氏と天方向日葵氏の舞踏とShohei Takataによるその場でしか生まれない音楽を紡ぎ、 最高のパフォーマンスを披露した。
廊下で時を刻む音の仕掛け役の佐藤翼さんは、「歴史のある日本郵船の建物は、人と物が行き来した場所で、歴史を感じさせるようにずっと刻み続けている音が、人が行き来した建物の廊下で音も一緒に、6個のスピーカーを設置して移動し続ける」と説明し、スピーカーは今日のために自作したものだそうだ。
小樽出身の村田勘介さんは、4年間暮らした東京から戻ってきたばかりで、鳥井さんと一緒に活動していて雑誌の制作にもカメラマンとして関わり、「普段から服も作っていて、貴賓室のテーブルに、袖、襟、ボタン、みかえしのパーツを食卓に並べた。書籍室には、マネキンに青い生地にレースをかけただけのあえて簡素な展示にして、部屋の入口には、何にみえます?のQRコードからそれぞれ感じた意見を尋ねている。洋服を作る時に、マネキンに生地をかぶせ作る上での前段階、時間帯でも違って見えるのでは」と説明した。

来場者は、時を刻む音を聞きながら、各部屋を回りこれまでにない表現を体験していた。
企画ディレクションとして初仕事を果たした、 令和7年9月に就任した小樽市北運河地区地域おこし協力隊の鳥井 麻祐さん(26)は、「頭で思い描いていたのもあるが、当日、化学反応が面白いと感じている。まずは、制作している雑誌を完成させて、来年度に向けては、今回のご縁が繋がればと思う」と、話した。
このイベントを祝福するかのように、2025(令和7)年4月25日に開館し、日比谷花壇が指定管理者になってから来館者2万人を、同日3時頃に達成した。

2万人目の来場者は、札幌在住の会社員山崎沙友里さん(26)は、今日のイベントの音楽関係者と繋がりがあり来初めて来た、「小樽は歴史的建造物が多く、この建物もそのひとつで、音響などのイベントは面白い、まさか2万人目になるとは嬉しい」と、喜んでいた。
旧日本郵船株氏会社小樽支店・倉本夏希施設長より、同建物をあしらったオリジナルグッズの詰め合わせがプレゼントされ、同施設長は、「ここからがスタート。より一層盛り上げていきたい。素敵なイベントもますます開催していきたい」と、話した。
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