2026年例年より遅めの初蜃気楼 柴田さん観測に成功

 2026年度の蜃気楼シーズンは4月にはじまり、5月12日(火)に札幌在住の柴田進さんによって初観測された。例年よりも遅めの初蜃気楼は、12時過ぎ~16時頃まで、朝里海岸で観測を続けた結果、見事な蜃気楼を捉え、弊社に情報提供があった。
(画像も含めて情報提供:柴田さん)
 
 石狩湾の海水温は約10.0℃。過去の気象データ分析により、当初、小樽側で午前中から昼頃に発生を予想していたが、現地に出向くと、すでに蜃気楼発生の気配があまり感じられなかった。一方、手稲山口側は最高気温が26.0℃まで上昇し、風も弱い状況が続いた。そして、風向きがいつものパターンの北西方向に変わったことで、今シーズン初の高島おばけ(=上位蜃気楼)が確認できた。これは、今までで一番遅い発生(の確認)です。従来は4月中旬~下旬には観測できたのですが、今年は、風の強弱と風向のぶれが多く、また、凪の時間帯が少ない印象です。
 
 
 朝里海岸に到着してしばらくは特に変化はなかったが、午後1時頃から石狩湾新港のタンク群に少し変化が見られた。また、厚田・浜益方面の海岸が伸び上がり、バーコード状に変化し始めた。航行する船舶にも変化があり、春の訪れを感じる一日となった。規模としては範囲が広い中~大規模蜃気楼でしょう。

 一方、小樽側の高島・祝津方面の地形や船舶等に若干の変化は見られたものの、それ以上に変化はなく、いつもの姿を見せていた。おそらく現地に到着する前に発生していたかもしれない。

 ちなみに、朝里海岸から石狩湾新港タンク群までの距離は約18~9Km。北石狩衛生センターまでは約28kmほど。

 これから6~7月にかけて石狩湾では高島おばけ(=上位蜃気楼)のシーズンとなりますが、それを見たい方は、双眼鏡があると便利です。また、海の近くで見る場合は釣りの時と同じように一枚羽織るものがあるといいでしょう。さらに、日焼け対策、より暑くなれば熱中症対策も必要となります。
 
 
★石狩湾新港タンク群—右端のモスグリーン色の球形タンクとその隣の3つの白い球形タンクの変化がおもしろいでしょう。足元が伸びたり、球状の本体が伸びたり、おもしろい姿を見せた。左側の淡い青色の円柱形タンクは通常の2倍ほど伸びて見えます。
 
 
 
 
                 
     
★北石狩衛生センター—一番下の画像がほぼ通常の見え方で、煙突が推定約50m。それと比較しても、上段のブロックの塊のような姿や中段の完全に中空に浮いた反転像が見られる姿は圧巻としかいいようがない。

 
 
 
 
 
★停泊中船舶蜃気楼—石狩湾新港に停泊している船舶の変化で上段はすでに操舵室がやや伸びている。中段は操舵室の反転像が上空に、下段は操舵室がびよーんと伸びた姿を見せている。また、背景の海岸沿いの崖もバーコード状(または板塀状)の姿がうっすら見える。




 
★船舶蜃気楼—石狩湾新港より出港したコンテナ船が所定のコースを進んでいる際に見せる姿が不思議だ。まず、操舵室が伸び上がり、ついで後ろ側のコンテナが数倍伸び上がり、最後にはコンテナ全体がほぼ同じ高さまで伸びた。これは、いわゆるボックス型といわれる姿だ。
 
 
 
 
 
 
★石狩河口橋—下段がほぼ通常の見え方の石狩河口橋の支柱で、上段、中段と伸び上がり、その姿が実にユニークで面白い。こんな姿も見られるからやめられない