第2回小樽建築学生作品展 未来の産婦人科医院や拘りの窓など発表

 北海道小樽未来創造高等学校建築システム科と北海道職業能力開発大学校建築系学科が合同で、第2回小樽建築学生作品展を、6月20日(土)・21日(日)の両日、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで開いた。
 
 未来創造高校より卒業生3点と現役学生25点、職能大より卒業生2名と現役学生8名の10点を展示した。
 
 未来創造高3年生・村木健太さん、竹生洸斗さん、細山緯音さんに、展示中のボックスの中に窓を作る課題の作品について、説明してもらった。
 
 村木さんの作品「変幻自在」は、壁一面に大きな窓を作り、春夏秋冬でいろいろな景色の変化を見られるように大きくした。上下の窓は、暖かい空気と冷たい空気の調節と換気できるように考えた。
 
 竹生さんは、「シルエットアート」とタイトルをつけ、実用的なデザインで、音楽を聴くのが好きで、アーティストのジャケットから繰り抜いてシルエットアートにして、見る角度により違って見えるよう工夫している。
 
 細山さんは、「採光の取れた作業部屋」を考え、自分自身が一定区画に配置された窓が好きで、多きな4つの窓は採光を重視し、その間にある3つのひし形は、太陽の光が入った時にできる影が綺麗になるようデザイン性を考えたという。
 
 合同作品展についての感想を、村木さんは、「職能大を受験する予定で、先輩の作品を見て勉強になり、自分で作りたいものが明確になった」と、話し、竹生さんは、「大学生と一緒なので、これから大学進学を希望しているのでこのような授業ができるのが楽しみ」と話し、細山さんは、「大学生の模型を見て、どう考えたのか発想の理由など勉強になった」と話した。
 
 
 
 職能大4年生の山口樹里さんが2年生の時に制作した作品「ぬくもりを感じる産婦人科設計」では、地元で産みたくても産婦人科が無いところに着目し、産めない人のために産婦人科医院があったらと考えた。
 コンセプトに一番拘り、「ほうよう」とし、温もりや安心感を身体的に包み込む温かさの抱擁と、相手の感情を広く受け止め優しく受け入れる精神的・心理的な包み込む方の包容の2つを意味し、建物の形も抱きしめるように設計した。3Ðでも制作し、立体的にも見る事ができるよう配慮した。この作品は、学外コンペのJIA公益社団法人日本建築家協会の1次選考を勝ち抜き2次選考へ進んだという。
 同大学4年の佐藤里樹さんは、2年生の頃の作品「海に生きる」を発表。
コンセプトは、タイトル通りの「海に生きる」で、海や風の力の自然環境を活用して持続可能な未来のホテル兼研究所を設計した。
 
 土地に住めなくなったことを考えて、海上で自立する空間をつくれないかと考え、近場の朝里海岸に実際に行ってみた。
 波の力を逃がすために、できる限り球体にした。屋根の三角形は力が受け流せる形の三角形を組み合わせて球体にした。
 海外では、海のカフェや一人用のホテルが実在するが、大きな構造はない。せっかくなら無いものを作りたかったし、これが実現できればと期待しているという。
 
 会場には、学生が取り組んでいる建築関連の作品が並び、来場者は、両校での取組を知る機会となり、学生同士も刺激し合い有意義な時間を過ごしていた。