テーマ”時空を超えて” 池坊巡回講座小樽で開催

 華道家元池坊小樽支部(池田寿惠子支部長)は、6月28日(日)12:30より小樽経済センター(稲穂3)4階研修室で、「池坊巡回講座2026」を開催し、池坊華道を学ぶ人々に最新のいけばな情報などや、池坊の哲学や精神を学び、楽しいデモンストレーションを交えて、日本の伝統文化を伝えた。
 
 講師は、池坊中央研修学院・倉田克史教授(東京都在住)が務めた。小樽では、2回目の巡回講座講師となる。
 
 同氏は、挨拶の中で、「作品の個性で考えると、新しいものを見出すというよりは、時代の中でいける人観る人の感覚が自然と時代の中の空気で移り変わっていく。作品も自然に変わっていく」と、述べた。
 
 会員をはじめ、華道に興味のある一般受講生など約50名が参加した。
 
 この巡回講座は、1952年よりはじまり、近年では、全国170ヵ所で開催される池坊最大規模の講習会で、受け継がれてきた心と技を現代の人に伝えながら、自宅で簡単に花を楽しむヒントやアイディアなど盛り沢山な内容で開催された。
 
 今年のテーマは、「時空を超えて」池坊いけばなの美感を軸に、伝統を現代に、古典から正風体、現代の新風体、新しい時代の自由花に至るまでの変遷と未来への展開についても触れた。
 
 倉田講師は、会場で実際に、池坊の基本となる草木を用いて日本の風景を表現するスタイルの立花、草木が地に根を張って生きるシンプルな姿を表現した生花、現代の生活スタイルに合わせ自由で個性的な新風体など5作品を続けていけながら要点に触れ説明した。
 
 新風体のいけばなでは、倉田講師が小樽の朝の散歩で倉庫の脇から摘んできた草や草花を使用していけて見せ、「普段出会わない物を用いる事で、作品は新しい展開となる」と、強調した。
 
 参加者は、完成した作品を写真に収めたり、メモを取るなど熱心に受講する姿が見られた。