小樽雅楽会・小樽住吉神社楽部・札幌雅楽同好会・余市雅楽会より40名が出演した、「雅楽演奏会」を、6月28日(日)14:00~16:00まで、小樽市指定の歴史的建造物の小樽市公会堂内旧岡崎家能舞台(花園5)で開かれ、240名が貴重な演奏会を堪能した。

雅楽は、1300年の時を超えて現代に息づく世界最古のオーケストラで、正月や神社などで耳にする神道音楽として親しまれている。
小樽公会堂は、明治44年に皇太子の行啓に際して建立され、能舞台は、荒物雑貨商の岡崎謙が、大正15年に自宅中庭に建てたが、後に市に寄贈し、昭和36年、現在の場所に移築した。
今回の演奏会は、能舞台の歴史ある建物と雅楽の演奏が相まって、時空を超えた不思議なひと時を過ごした。

演目は、管絃(演奏のみ)と舞楽(踊りと演奏)の2部構成で、遠く都を離れた源氏の心境を物語る演奏の「平調 王昭君」、特に祭りなどで演奏される事が多い曲で、仁・義・礼・智・信の5つの徳を五音に配した平安時代から続く重要な楽曲の「平調 五常楽急」、春の鶯が集まり囀ったと伝えられる「双調 颯踏」、明るく優美な旋律が特徴の「双調 柳花苑」を演奏した。

舞楽では、蝶を表した小樽住吉神社楽部の中高生4人の優雅な舞の「右方 胡蝶」、蛇を見つけた舞人が様子を伺いながら歩いたり捕えたり勇壮な舞を披露する「右方 還城楽」、鳳凰を模った鳥甲と華やかな装束を身にまとい、穏やかで柔らかな舞が特徴の「左方 萬歳楽」の3曲を披露した。

小樽雅楽会事務局・吉田康高さんは、「昨年よりも10名も多い、約40名が出演し、観客も昨年よりも増して多かった。雅楽とオーケストラの一番の違いは、指揮者がいないこと。雅楽は、息を合わせて演奏する。平安時代に完成された最古の音楽」と、挨拶した。

演奏を聴いた女性は、「日本の歴史も素晴らしく、ご挨拶にもあったが、指揮者がいなくてもどうして合うのかと思ったが、息を合わせているとのこと。日本人は凄いと思う。これからも無くしてはいけないと思った」と、満足した様子だった。
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