小樽市立潮見台中学校(佐藤初美校長・128名)は、避難所に学校が指定されている事もあり、予期せぬ災害に備え、10月9日(金)同校体育館で3・4時間目を活用して、小樽市総務部災害対策室・橋本義伸副主査が講師となり、災害避難所運営ゲーム(HUG)北海道版DOはぐを実施した。
実施に先立ち、避難訓練が行われ、地震が発生し大津波警報が発令、教室にいた生徒は、速やかに体育館に避難した。

佐藤校長は、「避難にかかった時間は、3分40秒。速やかに避難ができた。地震が発生し被災した場合には、地域の人々が学校に集まってくると考えられる。中学生が大きな役割を果たした事例も聴いていて、中学生に頼ることもある。いろいろな事を想定しながら、安全を守るために学んでもらいたい」と、話した。
全校生徒128名が、縦割りで14班に分かれて、学校が避難所に開設された事を想定して、防災と課題について考え、災害時における心の備えと対応力を身につけようと参加した。
はじめに、橋本氏の講話では、災害関連死について語り、阪神淡路地震では900人以上が、能登半島地震では483人が、東日本大震災では3,775人が災害関連死している現状を伝え、橋本氏が被災地を訪問して撮影した写真も紹介した。能登半島地震の避難所の環境についての現状も報告した。

阪神淡路大震災での避難所では、1人当たりのスペースが1畳以下で、インフルエンザが引き金となった。東日本大震災では、避難所に土足で入っていたため、埃が舞いそれを吸い込んだことにより喘息などの病気を発症し亡くなるケースが増えた。そこで、床から高い位置で眠る事ができる段ボールベットが活躍する。
熊本地震では、避難者の倍以上の人が車中泊となりエコノミー症候群を発症。余震のために家に入る事が出来なかったため、車に泊まり過ごしていたという。
これらの災害の共通の課題はトイレで、紙もない水も流せない、1時間待ちのトイレがあったといい、トイレ環境の整備が必須となる。
そこで、避難所運営ゲームでは、冬の日に地震が発生したと想定し、小学校で避難所を開設、外は50㎝の積雪、気温はマイナス2度、その後マイナス10℃の予想。コロナの変異株が発生し緊急事態宣言発令中。特別ルールとして、家族と家族は2m以上離し、1部屋8人までで、ペットはどうするか、いろいろな問題を抱えた避難者が訪れ、どうするか考えて配置してみた。

8人ずつ班を作り、リーダー役、記録役などそれぞれに役割を分担。いろいろな家族が避難所にやってきた。祖父母と7歳と2歳の孫や、認知症の父親は薬も無くなりそう。コロナまたはインフルエンザの疑いのある人、0歳児母乳、夜泣き、人工透析している人、盲導犬を連れた全盲の人、ドーベルマンを連れたペット愛好家、歩行困難で固形物が食べれない高齢者、日本語通じない北京より旅行者15名など、それぞれに問題を抱えていて、適切な避難スペースをみんなで考えた。
その間、喫煙所は設置するか、避難所に届いたサバイバルシート、ランタン、携帯トイレなどどうするか、ゴミの集積場、保健師に伝える避難者数などについても考えた。
まとめとして橋本氏は、トイレについては、男女兼用にして配置したが、トイレの男女比は、男1:女3が望ましいとされる。

ペットの問題では、盲導犬は室内で飼い主と一緒で、ペットについては、置き去りにしない事がガイドラインで掲げてあり、避難所のルールに従う事とした。喫煙所もたばこごと取り上げところもあり、サッカーゴールに喫煙所を開設したところなど、様々だった。
青山さん(3年)は、「それぞれの事を考えつつ、みんなが長い期間どうやって生活するかいろいろな事を考えて配置した。大変だったのは、北京から観光客15名の配置で体育館に集めてみた。今日の防災避難所運営ゲームは勉強になった」と、話し、
銭亀さん(3年)は、「お互いの意見が反発する事もあったし、それぞれの意見を尊重しないといけないから、ちゃんとお互いが納得できるように人を配置するのが難しかった。学校が避難所になったら、今日の勉強を活かし、自分の意見を言えるようになりたい」と、話した。
◎避難所運営ゲーム(HUG)北海道2025(愛称:Doはぐ)外部
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