第42回潮陵記念館コンサート 八戸でみたゆめ~夢の音楽会~in小樽

 小樽潮陵高校併設の記念館を会場に、第42回目の潮陵記念館コンサートを、10月17日(土)15:00から17:00過ぎまで開催し、来場者109名が貴重な演奏会を堪能した。

 1983(昭和58)年1月に始まったこのコンサートは、同実行委員会(田宮昌明実行委員長)が運営し、卒業生やゆかりの一流音楽家を招き、室内楽の演奏会を継続してきた。

 今年度は、「八戸でみたゆめ~夢の音楽会~in小樽」と題して、サクソフォン奏者の中村均一氏を中心に、幅広い作曲編曲活動を行うピアニストの西上和子氏、東京フィルハーモニー交響楽団のファゴット奏者の森純一氏を招き、プログラムは2部構成で、聞き覚えのある映画音楽や、西上氏のオリジナル曲、ポエムを読んでいるような情景が思い描かれる曲などアンコール2曲も含めて13曲を披露し、会場は感動の渦に包まれた。

 このタイトルは、中村氏のプロジェクトのひとつで、2017(平成29)年に旅先の八戸で大動脈解離に倒れ、九死に一生を得た経験からスタートし、救ってくれた方々への感謝と、自分と同じようなどん底で辛い思いをしている人を励まそうと音に託し、各地で活動している。今日の演奏会は、共感してくれた仲間と共にひらいた。

 1曲ごとに、中村氏がマイクを持って、来場者のすぐそばで曲の解説があり、曲にも親しみやすかった。

 サクソフォンは、アルトとソプラノの2台を用意し、曲に合わせて使い分け、ユニークな音色だったり、優しい音からダイナミックな音まで感情豊かな音色で来場者を感動させ、ピアノとのデュオや、ファゴットが加わったトリオでの演奏、来場者は時間を忘れて演奏会を楽しんだ。

 アンコールでは、大切にしている曲だという「翼をください」をピアノとサクソフォンのデュオで、西上氏のアレンジが圧巻で、最後を締めくくった。

 なお、午前中には、中村氏の協力で、潮陵高校吹奏楽部13名にクリニックを開き、部員らは貴重な時間を過ごし刺激を受けていた。

 卒業生の60歳代の女性は、「病気を克服されて演奏され、素晴らしい。あまり聴く機会のない珍しいサクソフォンやファゴットの楽器を聴かせてもらい良かった」と、満足していた。

 田宮実行委員長は、「10月開催で丁度良い室温で音楽を心地よく聴けて良かった。アルトサクソフォンとソプラノサクソフォン、ファゴット、ピアノの4つの楽器を使用し、西上さんの編曲も多く素晴らしかった。帰りがけに、来場者の方々からも良かったと満足された様子。実行委員のひとりが札幌でこのコンサートを聴いて、 ぜひ、記念館コンサートでと今回の演奏会が実現した。CDと違って、カルメンをコミカルに演奏し、生演奏ならではの演出を聴く事ができたのでは」と、話した。

◎潮陵記念館コンサート(外部)

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