冬眠覚めたアイアンホース号 試乗会賑わう!

 冬期間運行を休業していた小樽市総合博物館(手宮)の人気蒸気機関車アイアンホース号が、4月27日(土)からの夏季営業に向けて、4月21日(土)、22日(日)の2日間、試乗会が行われた。
 初日の21日(土)には、13:30の運行で93人、14:30の便で68人が、5ヶ月ぶりの蒸気機関車アンアンホース号に乗車し、勇姿や車窓からの景観を楽しんだ。
 アイアンホース号は、1909年にアメリカのポーター社が製造し、当時グアテマラで、旅客・果物・貨物などを運送していた。その後、ミネソタ州の遊園地で運行していたが、閉鎖となり、1993年に小樽へやって来た。
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 冬期休業していたアイアンホース号は、4月3日に運行前のボイラーの性能検査を行い、蒸気漏れなどを点検し合格した。検査のために耐火煉瓦を外し、再びレンガを積み、モルタルが乾くまで1週間を要した。4月12日に試験運行し、何度か点検を行い、試乗会までに着々と準備を整えてきた。
 試乗会ではスタッフ3名が乗車し、久しぶりの運行を喜ぶ市民らが大勢乗車した。汽笛を鳴らし、白煙を勢い良く吹き上げ、館内の北海道鉄道発祥の地の片道200mのコースを往復した。転車台での方向転換には、多くの乗客が興味深く見守っていた。
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 2歳の男の子を連れた父親は、「子どもが喜ぶかと思い乗車した。楽しそうにしていた。市内なので今後も遊びに来たい」と話した。
 佐藤卓司学芸員は、「試乗会は時間通りの運行ができて良かった。多くの方が試乗していた。厳しい冬が終わり観光シーズンが始まった。アイアンホース号を楽しみに博物館へ来ていただきたい」と話した。
 試乗会は、21日(日)も13:30、14:30の2便行われている。
 4月27日(土)から夏期営業を開始。屋外展示車輌の内部公開、動態保存蒸気機関車「アイアンホース号」の運行を再開する。土・日・祝日は4回、平日は3回運行され、5月5日(日)には、制服を着用して機関士と車掌の体験ができる(各回1名ずつ)。
 問合せ0134-33-2523 小樽市総合博物館
 小樽市総合博物館
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