『小樽港クルーズ推進協議会』設立総会開催


 小樽港クルーズ推進協議会」設立総会が、4月25日(木)15:00から、市役所別館(花園2)3階第2委員会室で開かれた。
 小樽市長をはじめ、小樽港の港湾振興・観光振興の関係団体から北海道開発局小樽開発建設部、北海道運輸局、小樽市商工会議所、小樽・積丹・古平町・仁木町・余市・赤井川の観光協会などの代表22名が出席した。
otaruportcruise.jpg 小樽港は明治32年に開港以来、北海道の開発の拠点として発展した歴史ある港で、2011(平成23)年11月には、日本海側拠点港に選定された。今回、小樽港を中心に後志・道内諸都市・観光地が連携促進を図り、クルーズ客船の誘致や観光産業の活性化を推進し、地域振興に寄与することを目的に同会を設立した。
 中松市長は「小樽港の周辺には小樽運河をはじめ多くの観光スポットがある。北後志地域へアクセスしやすいため、クルーズ客船の寄港が増加し、昨年は20回と最多を記録し、26年度はすでに21回を予定。国内船と合わせるともっと増える。海の玄関口となり多くの観光客が道内各地へ訪れることを期待する。経済効果を期待し、安心してもらえるように港湾、埠頭の整備に取り組みたい」と挨拶した。
 設立趣旨について説明後、規約(案)や平成25年度の事業計画(案)・予算(案)が、すべて議案通りに承認された。
 会長には中松市長、副会長には小樽商工会議所の山本秀明会頭、小樽港湾振会の菅原春雄会長、小樽観光協会の谷口美津江会長。監事には、小樽物産協会・伊澤與常務理事、株式会社マリーンウエーブ小樽・角野章代表取締役専務が選任された。専門的見地から助言するオブザーバーには、北海道後志総合振興局を置いた。
 平成25年度事業計画として、小樽港および背後観光地の情報を発信し、情報収集などの誘致活動を行う「客船誘致促進事業」や「広報宣伝事業」、クルーズ客船入出時の出迎えや見送り、セレモニーの実施などの「受入体制整備事業」、寄港時の観光プランを紹介するセミナーを開催し、小樽・北後志を回遊する着地型旅行プランを作成し、船内で配布するなど「小樽港クルーズセミナー開催事業」の4つの事業を掲げた。
 2013年度の小樽港寄港のクルーズ客船は、6月1日(土)入港のブレーメン(6,752t)を皮切りに、6月19日(水)には、過去最大級のサン・プリンセス(77,441t)が入港。お馴染みの「ぱしふぃっくびいなす」や「飛鳥Ⅱ」、「日本丸」が次々と入港を予定し、10月15日(火)のル・ソレアル(10,944t)が今年度の寄港の最後を飾る。
 2014年度では、アメリカのプリンセスクルーズ社のサン・プリンセスが6月末から9月中旬までの毎週土曜日に寄港し、小樽を起点とする定点クルーズを展開。更に大きなクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス(115,875t)が8回寄港、2隻合わせ21回の寄港を予定し、国内クルーズ船を含めると更に多くの寄港が期待できるとしている。
 関係者は、多くの観光客がクルーズ客船で訪れ、小樽や北後志の観光を楽しみ、一度訪れた観光客が再び訪れるよう期待している。