児童生徒の体力向上を目指し!体育実技研究会

 小樽市教育委員会は、児童生徒の体力向上に向けた指導のあり方を学ぶ「体育実技研修会」を、5月13日(月)15:00から長橋小学校(長橋4)体育館で開き、市内小中学校長・教頭・教員36名が参加した。

 同研修会は、2019(平成31)年度教員研修プログラムの第1回目で、全国体力・運動能力・運動習慣等の調査結果を踏まえ、小樽市の児童・生徒の体力向上に向けた指導の講義や実技を学び、児童・生徒が自ら進んで運動に親しみ、体力の向上を目指す態度を身につけるよう、指導方法の工夫や改善に役立てることを目的としている。

 「工夫した準備運動・ウォーミングアップ基本プログラム・メトロノームを利用した体力テスト導入・新体力テストのポイントについて」の4項目で、これらを独自に工夫し実践経験のある教員4名が講師を務め、指導上のポイントの説明を受け体験しながら進められた。

 手宮中央小学校・薮田晃一教諭は、新体力テストの結果、全学年で50m走の記録が全国平均を下回った結果を踏まえ、これまでの準備体操から、走力を高める体操をしようと考え「手宮中央体操」を始めた。

 可動域を向上させる静的ストレッチやバランス・筋肉の柔軟性と温度向上のための動的ストレッチ・疾走能力を向上させる・下半身から全身運動となる走る運動・持久力・巧緻性の向上を図るなわとびを取り入れた体操で、CDにあわせて行い、全行程で約6分間。

 薮田教諭の説明の後、参加者全員で体験し心地良い汗をかいていた。

 同校の運動会では、朝は通常のラジオ体操を行い、午後から同体操を取り入れる予定。

 奥沢小学校で実施していたウォーミングアップ基本プログラムを、幸小学校・尾崎信弥教諭が伝授した。

 準備運動として、ジョギングやスキップを行うことで体を暖めるとともに、走りの基本や跳び箱、マット運動に繋がる動きを身につけることができるという。

 朝里中学校・諸澤要教諭は、電子メトロノームでリズムをとりながら、反復横跳びや上体起こしを行うことで、動きとリズムをマッチングさせる効果が得られると、新体力テストの練習の取組みを提案した。

 最後に、桜町中学校・難破浩平教諭は、新体力テストのボール投げの実態として、一貫して横ばいか低下傾向にあることから、ボール投げを見直した。

 ボールの握り方・ひじの高さ・投げる時の構え・体重移動と腰の回転などから、ボールを遠くに投げるための効率的な投動作を学んだ。

 参加した教諭は、学んだことを各学校に持ち帰り、児童・生徒の体力向上のために実践される。

 山の手小学校初任の男性教諭は、「初任研修の一環で参加し、今後の授業に役立てたい」と話した。

 ◎平成30年5月実施の小樽市教員研修プログラム(PDF)

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