年金支給日特殊詐欺被害防止等啓発 小樽警察署

 人出が多く見込まれる2か月に1度の年金支給日に合わせ、小樽警察署(富岡1・本間博幸署長)では、4月15日(金)、売り出し中の南樽市場(新富町12)の来店客に、特殊詐欺被害防止メッセージ入り和菓子等の犯罪被害防止啓発品を配布し、注意を呼び掛けた。

 

 小樽自主防犯ボランティア団体構成員4名・北海道警察学生ボランティア「ジャンパーズ」1名・財務省北海道財務局小樽出張所職員2名・同署4名の合計11名が、10:00〜11:00頃に市場の出入り口2か所に分かれて活動。

 

 企業の協力による啓発物には、さ(ぎです)け(いたいメールで)か(ね要求)す(ぐに相談)と書かれた酒粕どらやきと、山菜採りの季節に合わせ「道迷いとヒグマに気を付けましょう」のメッセージ入りマスク、「ATMでお金が戻るはサギ!!」や「110番の適切な利用お願い」、「山菜採り遭難」への注意を呼び掛けるチラシを同封した。

 

 ジャンバーズの小樽商科大学3年・間島さんは5回目の参加で、「詐欺が多いので詐欺について考えるきっかけになってもらいたい。自分も気を付けようと思う。可能な限り参加を続けたい」と話し、「詐欺に気を付けてください」と声をかけながら来店客に啓発物を渡していた。

 

 市内では認知件数はゼロだが、依然として予兆電話が絶えいない状況が続いている。介護保険の還付金詐欺が多かったと思えば、最近では、男女交際を申し込む等の被害が多い。被害に遭うのは60歳代が多いという。

 

 同署・浜島美輝生活安全課長は、「メールや電話でおかしいと思ったら、家族や警察に相談してもらいたい。あの手この手で品を変えてくる。メールを受け取ったり、電話がかかってきても、冷静に受け止め、落ち着いて考えて行動してください」と話した。

 

 ◎札幌方面小樽警察署(外部)

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