2004年6月のベストママ
スナック すてら

赤田 千恵美ママ

 旭川生まれ。6歳で小樽に。高島小、北山中、昭和高(現明峰高)卒後、小樽駅前の国際ホテルに勤める。ホテルの繁忙期でもあり、ホテル業務に忙しい日々を過ごす。

 20歳で嫁ぎ、男の子をもうけ、7年間の主婦業を終え、美容のエステシャンに。夜は花園でアルバイト。小樽最後の芸者さん喜久姐さんの“むかし茶屋”で修業の日々。右も左も解らず、裏方をやっていたが、いつの間にか小唄や端唄、都々逸などを覚える。「月謝泥棒よね」という。世間を知り尽くしている喜久姐さんとは、とても楽しかったと当時を振り返る。

 「のれんをくぐるのに頭から入ったら、牛さんみたいね。手を軽く挙げて入れば良いのよ」と優しく言われ、自然に所作を身に付けるようになった。

 この後、スナック店に移り、現在の場所で店を出して既に8年。花園暮らしは16年になる。

 大きな目で、さっぱりとした性格を窺わせる口調が優しい。美人ママとして知られ、いつも着物姿で客を引きつける。今は家庭菜園に夢中で、店でも出せるキュウリやトマトの野菜作りに精を出す。

 「格好から入るので、農家のオバサンスタイルのセットを買ってきて、頭巾と長靴で農家のオバサンに変身するの。あの頭巾でゴルフをやったら良いと思うのよ」「高校時代はバトンガールをやっていた」といたずらっぽく笑う。「スキーは寒いからやらなかったわよ」

 はしご酒大会では、着物姿で人力車で登場。艶やかさを見せつけた。「もう一度、可愛いお嫁さんを夢見ているけど、もう無理よね。あすは誕生日なの。ネズミ年だけどいくつになったのかな」

スナック すてら

小樽市花園1-9-22
0134-22-6220
(北観協・小樽社交組合加盟店)