2005年11月のベストママ
喫茶コロンビア

尾花 涼子ママ

 「小樽の近所の方々に助けられ、今でも助けてもらい本当に心強い。小樽の人は本当にやさしい」と語る、小樽歴10年で商大生のママとも呼ばれる、喫茶コロンビア(花園1)のママ。

 大自然に囲まれた十勝で生れ育ち、高校を卒業してから、仕事の関係で帯広や札幌、苫小牧、赤平など北海道を色々回ったという。仕事場で知り合ったコロンビアの啓史マスターとの結婚は、「無理やり婚だった」と笑って話す。

 仕事の都合で十勝から札幌に行くことになったママを、マスターが車で連れて行くことになった。その途中、マスターが「コーヒーでも飲まない」と聞き、「はい」と喫茶店に寄ることに。「その喫茶店は、マスターの実家(浦臼)で、親戚中が集まり待ち構えていたのよ。私は絶句して、本当に何も話せませんでした」

 その後、上司から言われた「男性に惚れられて結婚するのが、女性は一番幸せ」の一言で、「そうかなぁ」と結婚したという。

 そのマスターの第2の人生の夢は喫茶店を始めること。10年前に売りに出されていた現・コロンビアを見に来て決めたという。初めての小樽、商売とあって「何も知らず、商売も人も初めてで大変だった。でも、ご近所さんに本当に助けられた。今でも『たばこやさん』、『蔵寿司さん』や近所の方々に助けられ、仲良くして頂いている」

 「当時は本当に忙しかった。この花園の通りはすごく賑やかだったの。店の前でケンカがよくあって、何度も救急車を呼んだことがあります」と当時を思い出す。

 「今では花園を歩く人が少なくなり、3、4年前は昼の11:00から夜中の3:00まで営業していたが、今では12:00には閉めるの」と寂しそうに窓の外に目をやる。しかし、「毎週決まった曜日に来てくれる常連客のため年中無休で営業し、12月31日は初詣のため、夜11:00から元旦の朝5:00まで営業しているの」と語る。

 「休みはなくて大変だけど、唯一の楽しみは、月に一回のポーセレン・レースドール教室に東京まで通う4日間の休暇」

 この教室に通い始めて4年が経ち卒業間近。資格を取り、北海道小樽で来年の2月に教室を開き、たくさんの人に知ってもらいたいという。

 10年前にオープンしてから、商大生の集いの場として、活躍する喫茶コロンビアはすべて手づくりで、ラジオやテレビにも出演するほど。ここのチョコレートパフェはボリュームもあり大人気。小樽人であれば「コロンビア」と聞くと、ここ花園の喫茶店が頭に浮かぶくらいだ。この喫茶コロンビアの看板
「商大の卒業生が遊びに来てくれたりして、本当にありがたい」と、客一人一人を大事にする、学生のママであり花園の美人ママ。

喫茶コロンビア

営業時間11:00~0:00(年中無休)
小樽市花園1-10-2
0134-22-4995