2005年5月のベストママ
すし処 握「なか一」

中峰 久美ママ

 岩見沢生まれ。10歳の時小樽に引越し、花園小、菁園中から、「お嬢様しか入れない双葉高に行ったのよ!アッハッハ。」

 高校の時から、市内の洋菓子店でアルバイト。「高卒後も就職先がなかったので、そのまま雇ってもらった」と、ケーキ工場に2年間勤める。「私がいた頃のおばちゃんが、そのまま売店にいて、懐かしがってくれる」という。

 20歳から、花園で3軒のスナック経営をしていた父の店を、姉と手伝う。その頃は、土曜日など行列ができ、カウンターもびっしりで、大盛況だったという。美人姉妹として有名で、「姉は私よりきれいよ。」

 25歳の時店のお客さんだった寿司職人と結婚。「お店のお客さんだったのでだまされた!」

 中峰信二店主は、TVチャンピオン全国寿司職人選手権の第1回・第2回連続優勝の腕前。「ちょうど、握なか一の店を建てていた最中の3回目は、優勝を逃し、2位になっちゃたのよ。がっかりしたわよ。」と嘆く。以後、二人三脚での寿司店経営。2000年7月に色内大通りと寿司屋通りの角に新店をオープン。2005年4月には「小樽出抜小路」にも出店。「出抜小路」の小さな店では、客との会話も弾む。飲みっぷりの良いママはぐいっと盃を飲み乾す。

 現在は、仕事と3人の子育てとでいっぱいいっぱいで、「ゴルフのセットは持っているが、スコアの数が数えられないくらいよ。」

 「家に帰ると、自分一人で飲む時も、ベッドに行けず、流しの前で寝ていることが何度もあるのよ」と笑う。「でも流しの前で寝ていると、子供が引きずってベッドまで運んでくれたり、タオルケットをかけてくれたりと、可愛いのよ。お母さんがだらしないので、子供がしっかりしているのよ!アッハッハ」と、3人の子持ちのママの顔になる。

 明るさと頭の回転の良さと美貌でお客をさばく。隣の客が「ママはお勧め上手と書いといて!」と声がかかる。「ワサビとガリは、もういくらでもどうぞ!」 38歳の美人ママ。

すし処 握「なか一」

小樽市色内1-10-1

0134-24-1777

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