2007年10月のベストママ
絵手紙おたる

池田 なほみママ

 小樽市内8地域で、絵手紙とパステル画サークルの講師を務める。カウンセラーや交流分析士など、多種多様な資格も持つ勉強家だ。

 オホーツク周辺の中湧別(なかゆべつ)出身の池田さん(46)は、高卒後、札幌で就職。田舎町で育ったことから、土日のほとんどは小樽に足を運び、ほっと一息ついていた。

 小樽の叔母夫婦の紹介で小樽出身のご主人と結婚。出産のために仕事を辞め専業主婦に。“これが私の勉強の日々の始まり”と、カウンセリングや油絵の勉強を始めた。

 油絵教室では、作品を全否定され、絵を描くことを諦め、見て楽しむようになった。しかし、テレビで絵手紙の描き方の特集が行われており、“ヘタでいい、ヘタがいい”の言葉に勇気づけられ、絵手紙の世界に。

 小樽の街並みが好きで、都会に住むことに疲れたと、長男が小学校に入る前に、札幌の家を売って小樽に移り住んだ。

 日本絵手紙協会の公認講師までとなり、小樽でサークルを開いた。「綺麗な絵でなくていい。絵手紙なんだから、文章が伝わるように描いたらそれで良い。下手でも素人っぽさがあった方が温かみを感じる」と、ハガキから絵がはみ出るくらい大きく描くことを特徴にしている。

 「絵手紙ブームは過ぎたが、やりたいという人がいる限り続けたい。今後は子供のアート教室を開きたい。絵を上手に描くということではなく、感性を育てられるようなアート教室にしたい」と夢を語る。

 「私は、講師とか先生と呼ばれるのは好きじゃない。やりたい人のお手伝いをするサポーターという気持ちでサークルを開いている」と、大好きな小樽で趣味のお手伝いに力を入れる。