2008年6月のベストママ
ハーブの専門店 ナチュラスハーブ

斉藤 友希栄ママ

 ハーブの専門店「ナチュラスハーブ」のママ。亡くなった父のカメラ屋の店舗を利用し、癒しと安らぎを提供する。

 小樽で生まれ育ち、高卒後、東京の美容学校へ。ホテルニューオータニに就職したが、専門学校で学んだ美容師ではなく、エステ部門に配属となり、エステティシャンになった。結婚して九州に移り、エステサロンを開業し、アロマコーディネーターの資格も取得。

 防腐剤などの化学薬品が使われる化粧品に疑問を感じ、天然のものだけで良い品を作りたいとハーブ(香草・薬草)の研究を始めた。様々な種類のハーブを庭に植えて、化粧水やマッサージオイルなどを作ったり、肌に良いハーブやダイエットのためのハーブの植物療法を勉強した。

 父親が亡くなって小樽に戻り、9年前、父の残した店舗を利用して、ハーブの専門店をオープン。「最初の年は、一日5,000円の売上だけで、これでは、ご飯を食べていけないと、一年で店を閉めて、仕事を探す予定だったが、地元のお客さんが、少しずつだが通ってくれるようになった。地元の人に助けられて今営業出来ていると思う。本当にありがたい」と話す。

 血液さらさら茶・すらりダイエット茶など、100種類のハーブティーを揃える。ハーブ教室や植物療法講座、アロマコーディネーター養成レッスン、アロマエステなどを行い、「オープンからずっとエステに通われている方が、うちのエステに通うと、化粧代がいらなくなるぐらい安あがりだと、喜んで頂いている」という。

 「夢は、死ぬまでに素敵なハーブ園を作ること。ラベンダーとかミントを植えたいわ。誰か土地を提供してくれないかしら」と笑う。さらに、「せっかく小樽に帰ってきたのだから、小樽が元気になってもらいたい」と、小樽の若い人たちを集めて、食事会を開催し情報交換の場を提供している。

 「私たちの年代が、若い人たちを育てないといけない。少しでも小樽の若い人たちが情報を交換して、小樽で楽しい時間を過ごしてもらえるようにしたい。お節介おばさんなの、うふふ」と、ハーブの香りに包まれる店内で、地元小樽の活性化を願っている。

ハーブの専門店 ナチュラスハーブ

小樽市富岡1-3-12
営業時間:10:00~19:30
定休日:第2・4日曜日・月曜日
0134‐24‐5522