2009年11月のベストママ
バラエティーショップ 舞桜

金澤 ともかママ

 バラエティショップ「舞桜」のオーナー(37)。天狗山に向かう緑第一大通り沿いの3.5坪の小さな店で、昔懐かしい駄菓子や小学生用の文房具などを提供している。

 昨年10月にオープンした。「小学3年生と1年生の子供がいるが、最上町に住んでいるが、国語のノートを購入しようとすると、築港の喜久屋書店にまで行かないといけない。私は車を持っているので何とかなるが、持っていない人にしたら、ノート一冊でも、文具を購入するのはすごく大変。子供がゲームセンターでカードゲームをするが、1枚100円なのに同じ種類のカードを持っていると、他の子にそのカードをあげるの。金銭感覚が変だと思った。昔は100円玉でいかに多くお菓子が買えるかを楽しんだのに」と話す。

 1個10円の糸ひき飴など、近所にあった駄菓子屋と同じ商品を陳列している。小学生たちに必要な最低限の文房具も置き、緑地区の住民から重宝されている。オープン当時は、糸ひき飴が小学生の間でブームになった。緑小学校の子供たちが、口から糸を垂らして歩くのがステータスになっていたという。

 子供を連れた父親が、子供そっちのけで駄菓子に夢中になる。「大人買いすると言って、商品を1種類ずつ買ったりする姿が面白い。子供はポカンとしているけど。大人にも懐かしいと思ってもらえるのが嬉しい」とニッコリ。

 店名の「舞桜」は、「桜の花が好きなの。咲いた時と散って風に吹かれて舞うきれいな姿も好きで、咲いても散っても楽しめる桜のように、いつ来ても楽しい店にしたい」と付けた。

 学校卒業後に美容師となったが、椎間板ヘルニアになってしまい、一時は歩くことも大変になり退職。しかし、「今は、ずっと同じ体勢じゃなければ大丈夫。毎回、子供たちが店に来てくれた時に、新鮮さを味わってもらいたいから、店の模様替えは欠かせない」と張り切る。

 「子供の時によく行っていた駄菓子屋が、ついこの前まで営業していて嬉しく思った。今、店に来てくれる子が大人になって、子供を連れて来るぐらいまで頑張りたい」と、緑地区で頑張る駄菓子屋のママさん。

 12月6日(日)11:00~15:00には、運河プラザ3番庫(色内2)で1周年記念イベントを開催する予定。詳しくはこちら