2009年8月のベストママ
お食事処・居酒屋 あんちゃん
安藤 裕子ママ
南樽市場の並びの通称“新富大通り”に、「お食事処・居酒屋あんちゃん」を7月6日にオープンした。次々に飛び出すジョークで店内を笑いで包む、ユニークなママ(53)。
15年前、突然、ご主人が勤める札幌の自動車学校の食堂を経営することになった。飲食店経営のノウハウも何もない主婦だったので、手探りで始めることに。「素人だったから大変だった」
そんな不安も持ち前の明るさと人柄で吹き飛ばし、教師や生徒が長い列を作るほどの人気食堂となった。安くてうまい“母ちゃんの味”が評判だった。8年間営業を続けたが、体調不良を理由にリタイア。
療養生活を送り、体調も回復すると、今度は、市内のラーメン屋でアルバイトを始めた。1年半後、知人から空き店舗の話があり、7月に居酒屋をオープンすることにした。「飲食店を経営することが好きみたい」
「地元のお客さんが気軽に来れるようにしたかったし、頭が弱いから計算が出来ないの」と、ランチは500円、夜の小料理は300円に設定。「料理はちゃんと出ないかもしれないが、口からデマカセならいくらでも出るわよ」
潮見台の小中の同級生2人が、ボランティアで手伝いに来てくれる店内は、いつも常連さんで賑わう。和やかな雰囲気から、地域のお年寄りの憩いの場にもなっている。
自らのことを“ジュリア”と呼ぶユーモアたっぷりの明るいママ。「デマカセを肴に一杯いかが?」