2010年8月のベストママ
本格手打ちそば いろは

萩原 絵理子ママ

 住吉町にある本格手打ちそば「いろは」で、ご主人・宏俊さん(37)を支える初々しい笑顔のママ(32)。

 天塩の出身。札幌の短大を卒業後、就職はしたものの職場環境に馴染めず、その時は深く考えもせずに退職し、知人の紹介でススキノの居酒屋や焼肉店を、店の事情などで転々としていた。時間が経つにつれ、「飲食業界を離れたい」と思うようになり、介護ヘルパー2級の資格を取り、看護助手に。

 調理師だったご主人が、姑・義姉が2005(平成17)年から始めた手打ち蕎麦屋を手伝うことになり、結婚後は、飲食店でア
ルバイトした経験のあるママも、店に出てサポートすることになった。

 店は、建築家の義父の協力で呉服問屋を改装し、広い空間を使ってゆったりと落ち着ける和風仕上げに。蕎麦は、ご主人が作る更科蕎麦と姑が作る田舎蕎麦の2種類から選ぶことが出来る。人気があるのは、上品な口当たりと爽やかな喉越しの更科蕎麦だが、歯ごたえのある太打ちの田舎蕎麦も絶品だ。

 「主人と付き合っている時、蕎麦屋をやるという話を聞いていたが、まさか、こんな風に店にどっぷり浸かって働くことになるとは思わなかった」

 ホールスタッフとして働くが、営業時間外は蕎麦打ちの手伝いも。粉に湯を入れてこねる最初の作業と、生地を長方形にのし広げる最後の作業をする。
「最初と最後の良いとこ取りなの。一番大変な作業は、主人がやってくれるの。優しい人」とご主人に視線を向ける。

 男の子2人の母親で、子育てのため毎日16:30までの勤務。「小樽に移ってきたが、住み難くはない。近所の人や従業員もみな人柄が良く、ストレスを感じない」とニッコリ。

 「せっかくヘルパーの資格を取ったので、その仕事も再開したいと思っているが、主人いわく『もう店からは抜けられないよ』って」とつぶやく。明るくサッパリとした性格で、はつらつとして清々しいママ。白い肌にバラ色の頬が魅力的だ。

本格手打ちそば いろは

小樽市住吉町6-16
0134-27-7168
営業時間:11:30~21:00
定休日:木曜日