2012年6月のベストママ
創作家庭料理 まり食堂

竹村 摩理子ママ

 産業会館(稲穂)裏のネパール茶屋2階に、創作家庭料理「まり食堂」がある。

 平成22年7月にオープン。店主であるママは、竹村摩理子さん(53歳)。自分でも野菜中心のご飯が食べたくて、料理することが大好きで、この店を始めた。

 稚内出身で、18歳から札幌で就職。エステや飲食店の経営にも携わるが、8年前に小樽へ。堺町通りにある「花月堂」に勤務していた。

 同店は、野菜が主役のお惣菜屋さんで、客層は20代~50代の女性が多く、家で食べられるごく一般の惣菜ではなく、一工夫と少しアレンジを効かせ、心と体に優しい手づくり料理を提供している。

 米は、知人である余市の農家から直送の玄米を使用。野菜は、古平町のごめっこ農園から、家庭用に栽培した無農薬野菜を購入し、素材にもこだわっている。年齢的にも、体に良い物と考え、塩麹やぬか床、カスピ海ヨーグルトも自家製。

 日替わりランチ780円は、玄米ごはん、汁物、塩麹と玉ねぎソース、ニラと切干の玉子焼き、蕗・竹の子・ニラ和え等と、その日の旬の野菜を使ったメニューとなっている。夜の部のおまかせ夜ごはんは、ランチ+1品で980円と夜の惣菜セット5品1,480円。

 また、鶏もも肉と玉子とサーモンを燻製にしたり、蕗をピクルスにするなど、いつもと違った食べ方が新鮮で美味しい、酒のつまみに丁度良いセットなどが用意されている。コース料理は予約制で、和食中心の創作家庭料理2,500円。1品料理は、サツマイモのクリーム和え、玄米みそピザ、セリの白和えなど。

 店内を1人で切り盛りし、接客から調理まで全て竹村さんがでこなしている。「食べ歩いたり、料理を想像したり、いつも料理を考えている。一番美味しい物、体に優しい物、季節の物を取り入れることを大事にし、近郊の物を仕入れる。野菜は、なるべく丸ごと食べ、皮は干し野菜にして使用。健康に繋がるような料理を提供していきたい」と話す。

 提供される料理の作り方を尋ねると、気軽に応えてくれる。食に関する会話を楽しみながら、センス良く盛り付けられた創作家庭料理を味わってみる価値がある。

創作家庭料理 まり食堂

小樽市稲穂2丁目16番5号 丸岡ビル2F(産業会館裏)
TEL/FAX:0134-33-6826
営業時間:昼11:30~13:30、夜17:00~22:00
定休日:日曜・祝日・第2・4土曜