塚田 由美子ママ
おたる屋台村レンガ横丁に昨年10月にオープンした「バミコ」のママ塚田由美子さんは、明るく会話が大好きな好奇心旺盛な45歳。
東京で生まれ、子どもの頃から元気で活発な女の子。高校3年生まで山梨県で過ごし、その後、東京の大学へ進学し就職。スポーツインストラクターという仕事の関係で小樽へ来て、そのまま住みつき20年が過ぎた。2人の息子のママでもある。
開店のきっかけは、離婚後、仕事を探していたところ、人と会話することが好きなこともあり、飲み屋の世界を経験することとなる。飲み屋のくくりに抵抗を感じながらも、持ち前の明るさで会話を楽しみ、来てくれるお客さんにとって楽しい空間になればと自然体でママ業を営む。店名の「バミコ」は、店の向いにあるマスターが名付け親で、みんなに「バミコ!」と親しまれている。
とにかく会話が大好きで、初対面であれ常連であれ会話が弾み過ぎて、通しを出すのを忘れたり、お酒を出すことよりも会話に夢中になってしまうこともたびたび。料理を作っている時も、お客同士の会話が気になってしかたがないという。観光客や出張中の人が2割ほどで、初対面なのに何度か会ったことがあるかのような口調となり、ここまでくると特技としか言えない。
仕事以外は、お客さんが勧めるDVDを見たり、本を読む。任侠物はちょっと苦手。最近では、「藁の楯」を勧められ、ママ自身も面白くおススメだと言う。映画鑑賞も好きで、終了間近の映画をレイトショーの割引料金で貸切状態で見たり、映画の中で気に入った台詞を覚えて、お気に入りの俳優さんを見つけることも。
幼児体育とリトミックの資格を持ち、以前スポーツインストラクターをしていたこともあり、体を動かすのも好き。北海道の中学女子の運動能力が全国最下位だと知り、子どもやお年寄りを元気に、体力作りに携わりたいとの思いもある。以前はスポーツジムに勤めていたが、現在は、スポーツジムの会員となり体を動かしている。元気の元は何かと尋ねると、「日々感動し、ときめきを感じることかな!」と答える。
23種類の世界のビールや、カクテル。油そば(700円)、キーマカレー(700円)など人気メニューも。今年の夏へ向け、ラム酒を主体としてミントとライムのさっぱりしたモヒートを、クランベリーやアセロラなどをプラスしたフレーバー・モヒートとして力を入れる予定。
自分が美味しいと思う食べ物と美味しい酒とを一緒に、また、料理好きをフルに発揮し、客のニーズに答えられるように提供したいと言う。
いろいろな話題が次から次へと出てきて、時間を忘れてしまう。ちょっと落ち込んだり、寂しくなったら、ママの会話を肴に酒を飲み、元気を取り戻す回復薬のような「バミコ」のママ。