2013年8月のベストママ
有限会社いちふじ柴田商店

永浦 英里ママ

 小樽花園銀座商店街に本店舗を構える有限会社いちふじ柴田商店の看板娘・永浦英里さん(39)は、小樽生まれの小樽育ち。弟と2人姉弟。子どもの頃から、両親が三角市場で八百屋を営み、その姿を見て育つ。

 調理師専門学校へ進学し、調理師として、小樽のホテル(現ヴブラント・オタル)で1年間働くが、退職し、丸井小樽店の地下食品売り場にあった実家の八百屋を、5年ほど手伝った。

 その後、亘さんと結婚。旭川と札幌で暮らし、3人の子どもをもうける。現在、中1の長女、小6の次女、年長の長男と3人の子育てをしながら、店を切り盛するパワフルママ。

 札幌で亘さんは、魚屋を始め英里さんも手伝うことになり、夫婦で魚屋となってから13年目、両親の八百屋と娘夫婦の魚屋が入った現在の位置でのスーパーとなってからは、7年目となる。働き者の亘さんは、札幌まで行き仕入れを担当、旬の美味しい物を提供し、安心で安全な食材を使うように心がけている。魚をさばき、刺身やオリジナルの干物やしめ鯖を作るのも亘さん。カニ甲羅の上にカニのむき身を綺麗に乗せた「むき毛がに」は食べすい。

 夕方には、刺身の盛り合わせを買い求める人も多い。人数や食べたい魚での刺身の注文も受け付ける。一般客をはじめ、花銀の飲食店の台所となっている。英里さんは、主に魚屋だが、店内全般の販売を担当し、看板娘のように常連客から親しまれている。夫婦の仲も良く、おしどり夫婦と評判。

 英里さんのお客さんは、遠くは沖縄、九州、四国、大阪など、近くは花園の飲食店と幅広く愛されている。遠くのお客さんからは「遊びにおいで!」との声がかかり、店を通じての出会いも楽しみだという。

 英里さんは、同年代の子育てママさんに、もっと来店してもらいたいという。魚の調理法や食べ方を教えてくれるそうだ。子育ての経験を活かして、子どもに喜ばれる魚の食べ方をアドバイスしてくれるという。以前、長女が4、5歳の頃、水族館で泳ぐ魚を見て、「美味しそう」と言いみんなを驚かせたように、子ども達にもっと魚を知ってもらいたい思いがある。店頭に並ぶホッケの開きを見て、何の魚なのかを知ってもらいたいという。もちろん、野菜の食べ方も即答。「キャベツは卵焼きに入れると美味しいよ」など、ぱっと献立が浮かんくる英里さんの笑顔は爽やかだった。

 今日もいちふじ柴田商店看板娘の「いらっしゃいませ!」の元気な声が聞こえてくる。

有限会社いちふじ柴田商店

小樽市花園1-4-3
電話:0134-22-7326
FAX :0134-64-6077
営業時間:平日10:00~18:00 祝日10:00~17:00
定休日:日曜日