2014年2月のベストママ
れんげ洞

奈良 智翠(ちすい)ママ

 小樽の静屋通り横小路にある北宝会館1階「れんげ洞」を営む智翠(ちすい)さん。

 小樽出身で、高校時代に華道を習い、小原流を25年続けている。現在は、生け花をはじめ、小原流の造形製作カリキュラムを学び作品を出展。賞をもらったことをきっかけに、パーティや結婚式、講演会などのイベントで造形オブジェの製作を手掛ける造形作家としても活動している。

 「れんげ洞」は2003年10月に開店。蓮の花のことを「れんげ」と呼び、仏教で蓮の花をかたどった如来像の台座から「れんげ」が浮かび、店内で様々な人のたまり場となるような洞窟を発想し、店名を「れんげ洞」と名づけた。客席10席のこじんまりした雰囲気が落ち着く。

 同店では、コーヒーなどの飲物と、同店オリジナルの季節に合わせた手作りのパンやケーキを提供。夜はお酒も楽しめる。ギャラリーとして、また、生け花を指導する教室でもある。同店を教室としたのは、歴史ある小樽で、若い世代のカルチャー人口をもっと増やし、茶や酒を楽しみながら、気軽に参加できるよう開講している。

 ずっと続けている生け花の魅力を「花も一期一会で人生の指針となる。花は儚く、誰かの手によって切られ生かされ、生ける人によって違い、他と比べられない唯一の時間となる。花をアレンジし、ひと花咲かせる感性の媒体となる。花を前にして自分も正直になれる」と話す。

 自分なりに関われる範囲で、若い世代に伝え、共に学び合いたい。花を通じて共有することが願いでもあり、夢で、このれんげ洞を続ける意味だという。

 将来は、外国を旅しながら、その土地の花を生ける 花の旅をしてみたいそうだ。

 一方、日本舞踊にも興味を持ち、花柳流と花扇流を習い、シャンソンやポップス、古典や民謡に合わせ舞踊を楽しむ、れんげ洞の店主は、おしゃれで素敵な女性。

れんげ洞

小樽市稲穂2-16-6 北宝会館1階
電話:0134-22-0332
営業時間:13:00~21:00頃
定休日:日曜日(夏場は休まず営業)